【就労継続支援B型の掛け持ち】に悩むあなたへ。併用で学ぶ【収入と可能性を広げる柔軟な働き方】

「B型事業所に通っているけど、もっと収入を増やしたいな…」

「他の作業にも挑戦してみたいけど、掛け持ちってできるんだろうか?」

就労継続支援B型事業所を利用する中で、そんな風に感じたことはありませんか?

  • 今の工賃だけだと、生活が少し厳しい…。
  • 週に数日しか通えていないから、空いている日を有効活用したい。
  • パソコン作業と軽作業、両方やってみたいけど、今の事業所ではできない。
  • 一般就労も考えているけど、いきなりB型をやめるのは不安。

そのお悩みを抱えているのは、あなただけではありません。

実は、就労継続支援B型事業所は、想像以上に柔軟に利用できるんです。

最近の国の制度変更もあって、様々なサービスと「併用」することで、収入やスキルをアップさせ、自分らしい働き方を見つける道が大きく広がっています。

この記事では、そんなB型事業所の「併用」について、一つひとつ丁寧に、最新の情報に基づいて分かりやすく解説していきます。

あなたに合った働き方を見つけるヒントが、きっと見つかりますよ。

就労継続支援B型事業所とは?

就労継続支援B型事業所


就労継続支援B型(以下B型事業所)は、障害者総合支援法に基づく福祉サービスの一環として運営されています。

身体的または精神的な障害、難病により一般企業での雇用が難しい方に対して、働く場所や機会を提供する施設です。

これにより、利用者は自分の能力や体調に合わせて無理なく作業を行いながら、社会参加やスキルの向上を目指せます。

一般企業での雇用が難しい方に対し、「無理のない働き方」で社会参加やスキルアップを支援します。

雇用契約なしで働くことができ、自分のペースで作業が可能です。

📝 関連記事はこちらから

障害者総合支援法とは? 目的やサービス、2024年の改正までわかりやすく解説(参考文献:ジョブメドレー)

就労継続支援B型とは?制度の仕組みから利用方法まで分かりやすく解説

まずは基本から。就労継続支援B型ってどんなところ?

笑顔で会話する人々のイラスト
自分のペースで社会とつながれる、安心できる場所です

併用について考える前に、まずは就労継続支援B型事業所がどんな場所なのか、改めて確認してみましょう。

B型事業所は、障がいや病気によって一般企業で働くことが難しい方が、雇用契約を結ばずに、ご自身の体調やペースに合わせて働ける福祉サービスです。

  • 働き方:週1日、数時間といった短時間の利用も可能。体調が悪いときにお休みしやすい環境です。
  • 仕事内容:袋詰めや部品の組み立てなどの軽作業、データ入力、清掃、パンやお菓子の製造など、事業所によって様々です。
  • 工賃:お給料は「工賃」と呼ばれます。全国平均は月額1万7,000円前後ですが、これはあくまで平均。あなたの頑張りや作業時間に応じて支払われます。

B型事業所の一番のメリットは、無理なく社会参加を続けられること。

体調に波があっても、安心して通える場所がある。

それは、社会とのつながりを保ち、自信を取り戻すための、とても大切な一歩になります。

ステップ1:複数のB型事業所を「掛け持ち」してみよう

スケジュール帳を確認する人のイラスト
ルールを守れば、新しい可能性が広がります

「今の事業所に加えて、別のB型事業所にも通ってみたい」そんな風に考えたことはありませんか?

実は、条件を守れば、複数のB型事業所を掛け持ちすることは可能なんです。

■掛け持ちするための大切なルール

ただ、自由にいつでもどこでも、という訳にはいきません。

いくつか守らなければならないルールがあります。

ルール

  • 同じ日には利用できない:「午前はA事業所、午後はB事業所」という使い方はできません。例えば「月・水はA事業所、火・木はB事業所」のように、曜日で分ける必要があります。
  • 利用日数の上限を守る:お住まいの市区町村から交付される「受給者証」に、1ヶ月に利用できる日数の上限が書かれています。
    その日数の範囲内で計画を立てましょう。
  • 事前に必ず相談する:これが一番大切です!掛け持ちをしたいと思ったら、必ず今通っている事業所の支援員さんや、相談支援専門員さんに伝えましょう。


    みんなで情報を共有し、あなたにとって一番良い計画を一緒に考えてくれます。

■掛け持ちするメリットと、少しだけ気をつけること

掛け持ちのメリット

  • いろんなスキルが身につく:軽作業とPC作業など、違う種類の仕事を経験することで、あなたの可能性がぐんと広がります。
  • 人間関係が広がる:新しい場所で新しい人と出会うことで、相談できる人が増えたり、コミュニケーションの練習になったりします。
  • 気分転換になる:「毎日同じ作業だと飽きてしまう…」という方も、複数の事業所に通うことで新鮮な気持ちで仕事に取り組めます。

少しだけ気をつけること

  • 新しい環境に慣れること:場所が変われば、ルールや人も変わります。最初は少し戸惑うかもしれませんが、焦らなくて大丈夫。少しずつ慣れていけばOKです。
  • スケジュール管理:通う曜日を間違えないように、手帳やカレンダーに書いておくと安心ですね。

【完璧じゃなくてOK】もっと広がる!B型事業所の多様な併用パターン

困ったときは、いつでも支援員に相談しましょう
一人ひとりに合った働き方の形があります

ここから紹介する併用パターンは、お住まいの市町村の判断によって、できる場合とできない場合があります。
「こんな働き方もできる可能性があるんだな」という気持ちで、気軽に読んでみてくださいね。
そして、一番大切なのは、やってみたいと思ったら、まず支援員さんに相談することです。

パターン1:一般就労(アルバイト)との併用

まだ始まったばかりの新しい制度ですが、2024年4月から、アルバイトなどをしながら一時的にB型事業所を利用しやすくなりました。

これは、一般就労への挑戦を応援するための、いわば「サポーター制度」です。

例えば、自転車の練習で補助輪を使うように、B型事業所のサポートを受けながら一般就労に慣れていったり、ケガからの復帰を目指すリハビリのように、お休みしていた職場に戻るために利用したりできます。

主に、あなたの状況に合わせて、次の3つのパターンが用意されています。

  • 労働時間延長支援型
    対象者: 一般就労を始めたばかりで、週10~20時間から、少しずつ働く時間を長くしたい方。
    目的: 慣れた事業所の支援を受けながら、職場にしっかり定着することを目指します。(※利用期間に上限あり)
  • 復職支援型
    対象者: 病気などで休職中、職場への復帰を目指している方。
    目的: 復職に向けて、生活リズムや体力を整えるためのサポートを受けます。
  • 就労継続支援短時間型
    対象者: すでに週10時間未満の短時間で働いており、継続的な支援が必要な方。
    目的: 日中の活動場所としてB型事業所を活用し、安定して働き続けることを目指します。(※期間の上限なし)

ただし、どのパターンが利用できるかは、お住まいの市町村との相談がとても大切になります。

まずは支援員さんに「こんな働き方をしてみたい」と伝えてみてくださいね。


参考リンク(外部):一般就労中の就労系障害福祉サービスの一時利用について(国の公式資料・PDF)

パターン2:就労移行支援との併用

「ゆくゆくは一般就労を目指したい!」という方が、その準備をするために利用するのが就労移行支援です。この二つのサービスは目的が違うため、原則として併用することはできません。これは、多くの市町村で「どちらかのサービスに集中した方が、効果が出やすい」と考えられているためです。

しかし、絶対に不可能というわけではありません。「一般就労へのステップアップのためにどうしても必要だ」とお住まいの市町村が判断した場合に限り、例外として期間限定で併用が認められることがあります。

【併用を認めてもらうための工夫のヒント】
もし併用を希望するなら、ご自身で役所に問い合わせる前に、まずは事業所の支援員さんに相談するのが一番の近道です。支援員さんがあなたの状況を役所にうまく説明してくれたり、「最終的には就労移行支援に一本化します」というような計画を一緒に立ててくれたりすることで、話がスムーズに進むことが多いようです。

パターン3:生活保護との併用

生活保護を受けながら、B型事業所に通うことももちろん可能です。B型に通っているからといって、生活保護が打ち切られることはありませんのでご安心ください。

  • 収入について:B型で得た工賃は収入になりますが、「勤労控除」という仕組みがあります。工賃が月15,000円までなら、基本的に保護費は減額されず、工賃の分だけ手元に残るお金が増えます。
  • ポイント:B型に通うことは、生活のリズムを作り、社会とつながる上でとても良いことです。ケースワーカーさんにも相談してみましょう。

パターン4:障害者グループホームとの併用

障害者グループホームで生活しながら、日中はB型事業所で働く、というのもとても一般的なスタイルです。

  • 目的:グループホームで生活の基盤を整え、日中はB型で働くことで、規則正しい生活リズムを身につけることができます。工賃を家賃や食費の一部に充てることで、自立に向けた大きな一歩になります。
  • ポイント:生活の場と働く場、両方でサポートを受けられるので、安心して社会復帰を目指せます。

参考リンク(外部):障害者グループホームで就労継続支援A型・B型を併用し、作業所で働く(障害者グループホーム)

併用したいって言ったら、支援員さんに迷惑じゃないですか?

そんなふうに気遣えるのは、とても優しいことですね。でも、まったく迷惑ではありませんよ!むしろ、あなたが「こんな働き方をしてみたい」と希望を伝えてくれることは、私たち支援員にとって、とても嬉しいことなんです。あなたの希望を知ることで、よりあなたに合ったサポートができます。遠慮せずに、どんなことでも話してくださいね。

友達は併用できたのに、私の市ではダメと言われないか心配です。

その心配、よく分かります。おっしゃる通り、併用できるかどうかは、お住まいの市町村の判断によって違うことがあります。だからこそ、一番最初に事業所の支援員さんに相談することが大切なんです。支援員さんは、あなたの住む市でのルールや、どうすれば認めてもらいやすいかを知っている専門家です。一人で悩まず、一緒に作戦を立てていきましょう。

複数のB型事業所を掛け持ちするのは、本当にできますか?

はい、ルールさえ守れば可能です。同じ日に複数の事業所を利用しないことや、受給者証に書かれた日数の範囲内であることなどが主なルールです。一番大切なのは、やってみたいと思ったらまず支援員さんに相談すること。あなた一人で手続きを進める必要はありませんので、安心してくださいね。

アルバイトと併用したら、すぐにB型を辞めないといけないのですか?

併用の目的によって異なります。「働く時間を徐々に延ばしたい」場合は期間に上限がありますが、「週10時間未満で働き続ける」ための併用であれば期間の上限はありません。あなたの状況によって利用の形は変わるので、すぐに辞めなければいけないと焦らず、まずは支援員さんと一緒に一番良い方法を考えていきましょう。

生活保護を受けていると、B型の工賃で保護費が減らされるのが心配です…

そのお気持ち、よく分かります。でも、心配しすぎなくて大丈夫です。「勤労控除」という仕組みのおかげで、稼いだ分がそのまま引かれるわけではありません。むしろ、工賃の分だけ使えるお金が増えて、生活が少し豊かになります。交通費も経費として認められます。分からないことは、一人で抱え込まずに、事業所の支援員さんや、市役所のケースワーカーさんに遠慮なく質問してみてくださいね。

まとめ:あなたらしい働き方の第一歩を応援しています

就労継続支援B型事業所喜ぶ男性と女性

この記事のポイント

  • 就労継続支援B型は、あなたのペースで働ける大切な場所です。
  • ルールを守れば、複数のB型事業所を掛け持ちすることもできます。
  • アルバイトや他のサービスとの併用は、できる可能性が広がりましたが、市町村との相談が不可欠です。
  • どんな働き方でも、一番大切なのは「まず支援員さんに相談する」ことです。

働き方の選択肢が広がっていることを知って、少しだけワクワクした気持ちになっていただけたでしょうか?

「今のままじゃダメだ」なんて思う必要は、まったくありません。

今のあなたがいる場所から、ほんの小さな一歩を踏み出すお手伝いができたら、私たちも嬉しいです。

「こんな働き方、私にもできるかな?」と思ったら、ぜひお気軽に「ふじのもり笑点」の支援員にご相談ください。私たちは、いつでもあなたの味方です。

📝 参考リンク(外部)

京都市の就労継続支援B型事業所

就労継続支援B型事業所一覧 – 障がい者就労支援情報~全国版~

ふじのもり笑店のロゴマーク

京都市伏見区にお住まいの皆様へ。

就労継続支援B型事業所「ふじのもり笑店」は、「自分らしく働きたい」という気持ちを大切にする、あなたのための場所です。

就労継続支援の制度や特徴はもちろん、利用の対象となる方、そして利用にあたっての疑問など、皆様にとって役立つ情報を丁寧にご紹介しております。

「まずは少しずつ」「自分のペースで続けたい」

そんな思いをお持ちの京都市伏見区の皆様にも、安心して通っていただける温かい環境をご用意しています。利用者様一人ひとりの「やってみたい」を尊重し、それぞれのペースに合わせた働き方をサポートいたします。

対象となる方について

京都市伏見区にお住まいで、知的障害、精神障害、身体障害、発達障害などをお持ちの方で、一般企業での就労に不安がある方、または就労移行支援事業などを利用したが就労に結びつかなかった方などが対象となります。

対象となる方について

お仕事内容について

京都市伏見区の「ふじのもり笑店」では、利用者様の多様なニーズに合わせて、パソコンやスマートフォンを使った様々なお仕事をご用意しています。ご自身のスキルや興味に合わせて、無理なく取り組める作業がきっと見つかります。

お仕事内容のご紹介

在宅ワークも可能!

お仕事内容によっては、ご自宅にいながら働く「在宅ワーク」も可能です。

通所が難しい方でも、社会との繋がりを持ちながら、ご自身のペースで働くことができます。


※当事業所では内職の在宅は行っておりません。

「もしかしたら、自分にもできるかも!」

そう感じたら、まずはお気軽にお問い合わせください。

あなたが「自分らしく働ける」ためのサポートがここにあります。

安心できる環境で、新たな一歩を踏み出してみませんか?

就労継続支援B型事業所たきがわ笑店の利用者と支援員の女性

どんなことでもお気軽にご相談ください。

スタッフが一人ひとり丁寧に対応させていただきます。

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就労継続支援B型事業所 ふじのもり笑店(旧たきがわ笑店)

  • 住所:〒612-0028
     京都市伏見区深草飯食町839-14 ソフトウェーブビル3階
  • アクセス:京阪本線「藤森駅」西口から徒歩3分♪
     ※エレベーターで3階までどうぞ!
  • 電話:075-644-4815
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