【車いすを利用する障害のある方へ】|就労継続支援B型の支援内容と利用の流れ
障がいをお持ちの方にとって、「働く」ということは社会参加や自己実現のための大切なステップです。
特に車いすをご利用されている方の中には、「自分に合った仕事が見つかるだろうか」「事業所でのサポート体制はどうなっているのだろうか」といった不安を感じている方も少なくないでしょう。
この記事では、就労継続支援B型事業所が車いす利用者の方に対してどのようなサポートを提供しているのか、また、事業所を選ぶ際のポイントや利用の流れまで、詳しく解説します。
この記事を読めば、車いすを利用しながら安心して就労継続支援B型を利用し、自分らしく働くためのヒントが見つかるはずです。
1. 就労継続支援B型事業所とは?車いす利用者の方が知っておきたい基本

就労継続支援B型事業所(以下B型事業所)とは、一般企業での就労が難しい障がいや難病をお持ちの方が、自分の体調や生活リズムに合わせて働く経験を積み、社会参加を目指すための福祉サービスです。
B型事業所では、雇用契約を結ばずに作業に取り組むため、体調の波や障がいの特性に応じて無理のないペースで通所できます。
仕事の内容は、軽作業や内職、清掃、パソコンを使った業務などいろいろな種類があり、事業所によって特色があります。
また、車いすを利用される方にとっても安心して通えるように、バリアフリーの環境や送迎サービスを備えた事業所も少なくありません。
働くことを通して「自分にできること」を見つけ、日常生活のリズムを整えたり、仲間と交流したりできるのも大きな魅力です。
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2. 車いす利用者の方を支えるB型事業所の具体的なサポート体制

車いす利用者の方が安心してB型事業所を利用できるよう、様々なサポート体制が整えられています。
2.1. 物理的なバリアフリー環境
事業所選びにおいて、物理的な環境は非常に重要な要素です。
- 出入り口・通路: 車いすがスムーズに通れる幅が確保されているか、段差がないか(スロープ設置など)を確認しましょう。
- 作業スペース: 車いすでの移動や作業がしやすいよう、十分な広さのスペースが確保されているか、机や作業台の高さが調整可能かなどもポイントです。
- トイレ: 車いす対応の多機能トイレが設置されているか、手すりの有無、スペースの広さなどを確認しましょう。
- 休憩室: 車いすのままリラックスできるスペースがあるかも見ておくと良いでしょう。
2.2. 作業内容への配慮と工夫
車いす利用者の方でも無理なく取り組めるよう、作業内容にも様々な工夫が凝らされています。
- 座って行える作業: 軽作業(シール貼り、袋詰め)、PC作業(データ入力、Webサイト更新)、手工芸(ビーズアクセサリー作成、編み物)、内職作業などが中心となることが多いです。
- 個別指導: 作業工程を細かく分け、一人ひとりのペースに合わせて指導が行われます。
- 休憩の取り方: 必要に応じて、通常の休憩時間以外にも適宜休憩を取れるよう配慮されます。
- 作業用具の工夫: 持ちやすい工具や、車いすの高さに合わせた作業台など、個別のニーズに応じた用具が用意されることもあります。
2.3. 送迎サービスと移動支援
通勤の負担を軽減するため、送迎サービスを提供している事業所も少なくありません。
事業所によって異なる為、事前に確認しておくと安心です。
- 車いす対応車両: リフト付き車両やスロープ付き車両など、車いすのまま乗降できる車両があるか確認しましょう。
- 自宅送迎: 自宅から事業所までの送迎を行っているか、送迎範囲はどこまでかなどを事前に確認することが大切です。
- 移動介助: 必要に応じて、スタッフによる移動時の介助サポートも受けられます。
- 通いやすさと安心を支える環境:事業所が駅近や道のりのわかりやすさ、エレベーター完備といった通いやすい環境が大切です。こうした条件が整っていれば、安心して長く利用しやすくなります。
2.4. 緊急時・体調不良時の対応
安心して利用するためには、緊急時や体調不良時の対応も重要です。
- 医療機関との連携: 提携している医療機関があるか、緊急時に迅速な対応ができる体制が整っているかを確認しましょう。
- 常駐スタッフ: 体調の変化に気づき、適切な対応ができるスタッフが常駐しているかを確認します。
- 家族への連絡体制: 体調不良時や緊急時に、速やかに家族へ連絡する体制が整っていることも大切です。
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3. 車いす利用者の方が自分に合ったB型事業所を選ぶためのポイント

多くのB型事業所の中から、自分に最適な場所を見つけるためには、いくつかのポイントがあります。
3.1. 事前見学と体験利用の重要性
パンフレットやウェブサイトの情報だけでなく、実際に事業所に足を運び、ご自身の目で確認することが最も重要です。
- バリアフリー状況の確認: トイレ、通路、作業スペースなど、車いすでの移動に不便がないかを実際に動いて確認しましょう。
- 作業内容の体験: 実際に作業を体験し、自分に合っているか、無理なく続けられそうかを感じてみましょう。
- スタッフや利用者の雰囲気: 事業所の雰囲気やスタッフの対応、他の利用者との交流の様子なども確認し、安心して過ごせる場所かを見極めます。
- 送迎サービスの確認: 送迎を希望する場合は、車両のタイプやルート、時間帯などを具体的に確認しましょう。
3.2. 個別支援計画の内容と柔軟性
障がい特性は人それぞれ異なるため、個別支援計画が柔軟に対応できるかを確認しましょう。
- 計画作成プロセス: 支援計画がどのように作成され、ご自身の意見がどの程度反映されるかを確認します。
- 目標設定: 現実的かつ達成可能な目標が設定されているか、定期的な見直しが行われるかを確認します。
- 体調変化への対応: 体調が変化した場合に、支援計画や作業内容を柔軟に変更できる体制があるかを聞いておきましょう。
3.3. 事業所の専門性と得意分野
事業所によって、得意とする作業内容や支援分野が異なります。
- ICTスキル※: PCスキルを習得したい場合は、PC作業が充実している事業所を選ぶと良いでしょう。
- 創作活動: 手先を使った作業やクリエイティブな活動に興味がある場合は、手工芸やアート活動に力を入れている事業所が適しています。
- 精神面でのサポート: 精神的なサポート体制が充実しているか、専門スタッフが常駐しているかなども確認しておくと安心です。
※:パソコンやスマートフォン、インターネットを使って「情報を調べる」「整理する」「伝える」ための力です。
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4. 就労継続支援B型事業所を利用するまでの流れ

ここでは一般的な流れを解説します。
- Step1:相談する
- まずはお住まいの市区町村の障害福祉担当窓口や、相談支援事業所に相談します。
自分の状況を話し、B型事業所の利用を検討していることを伝えましょう。

- Step2:事業所を探し、見学・体験利用をする
- 相談機関から情報を得たり、インターネットで探したりして、気になる事業所を見つけたら、電話やメールで見学・体験の申し込みをします。
複数の事業所を比較検討するのがおすすめです。

- Step3:利用申請を行う
- 利用したい事業所が決まったら、市区町村の窓口でサービスの利用申請を行います。
この際、サービスを利用するには、
「どんなふうにサービスを使っていきたいか」
をまとめた「サービス等利用計画案」が必要になります。
この計画は、自治体から認められた相談支援事業所の専門スタッフが一緒に考えて作ってくれます。
また、ご本人やご家族、支援している人が自分たちで作る(セルフプラン)こともできます。

- Step4:支給決定と「障害福祉サービス受給者証」の交付
- 市区町村による審査を経て、サービスの利用が決定されると、「障害福祉サービス受給者証」が交付されます。
これがB型事業所を利用するための許可証のようなものです。

- Step5:事業所との契約・利用開始
- 受給者証を持って事業所へ行き、利用契約を結びます。
契約内容をよく確認し、納得できたら利用開始です。

ご不明な点があれば、いつでも相談支援専門員や事業所のスタッフに質問しましょう。
5. よくある質問(FAQ)

-
車いすで利用できるB型事業所はどのように探せば良いですか?
-
地域の障がい者基幹相談支援センターや自治体の障がい福祉担当窓口で相談すると、車いす対応の事業所の情報を提供してもらえます。
また、インターネットで「就労継続支援B型 車いす対応 [地域名]」などで検索するのも有効です。
複数の事業所を見学し、ご自身の目で確かめることが大切です。
-
自宅からの送迎は必ず受けられますか?
-
送迎サービスの有無や内容は事業所によって異なります。
車いす対応の車両があるか、送迎範囲はどこまでかなど、事前に希望する事業所に確認が必要です。
-
体力に自信がないのですが、利用できますか?
-
はい、利用可能です。
B型事業所は、一人ひとりの体調や障がいの特性に合わせて、無理なく作業に取り組めるよう配慮しています。
作業時間や休憩の取り方なども柔軟に対応してもらえるので、ご自身のペースで安心して利用できます。
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まとめ:車いす利用者も安心して働ける就労継続支援B型

B型事業所は、車いすをご利用されている方にとって、働く喜びを感じ、社会とつながるための大切な場所です。
バリアフリー環境の整備、作業内容への配慮、送迎サービス、そして専門スタッフによるきめ細やかなサポート体制が、皆さんの就労を力強く後押しします。
大切なのは、ご自身に合った事業所を見つけることです。
ぜひこの記事を参考に、複数の事業所を見学し、体験利用を通して、ご自身の目で見て、肌で感じてみてください。
一歩踏み出すことで、新たな可能性と充実した毎日が待っているはずです。
📝 参考リンク(外部)
就労継続支援B型事業所一覧 – 障がい者就労支援情報~全国版~

京都市伏見区にお住まいの皆様へ。
就労継続支援B型事業所「ふじのもり笑店」は、「自分らしく働きたい」という気持ちを大切にする、あなたのための場所です。
就労継続支援の制度や特徴はもちろん、利用の対象となる方、そして利用にあたっての疑問など、皆様にとって役立つ情報を丁寧にご紹介しております。
「まずは少しずつ」「自分のペースで続けたい」
そんな思いをお持ちの京都市伏見区の皆様にも、安心して通っていただける温かい環境をご用意しています。利用者様一人ひとりの「やってみたい」を尊重し、それぞれのペースに合わせた働き方をサポートいたします。
対象となる方について
京都市伏見区にお住まいで、知的障害、精神障害、身体障害、発達障害などをお持ちの方で、一般企業での就労に不安がある方、または就労移行支援事業などを利用したが就労に結びつかなかった方などが対象となります。
お仕事内容について
京都市伏見区の「ふじのもり笑店」では、利用者様の多様なニーズに合わせて、パソコンやスマートフォンを使った様々なお仕事をご用意しています。ご自身のスキルや興味に合わせて、無理なく取り組める作業がきっと見つかります。
在宅ワークも可能!
お仕事内容によっては、ご自宅にいながら働く「在宅ワーク」も可能です。
通所が難しい方でも、社会との繋がりを持ちながら、ご自身のペースで働くことができます。

※当事業所では内職の在宅は行っておりません。
「もしかしたら、自分にもできるかも!」
そう感じたら、まずはお気軽にお問い合わせください。
あなたが「自分らしく働ける」ためのサポートがここにあります。
安心できる環境で、新たな一歩を踏み出してみませんか?

どんなことでもお気軽にご相談ください。
スタッフが一人ひとり丁寧に対応させていただきます。


🏢事業所のご案内
就労継続支援B型事業所 ふじのもり笑店(旧たきがわ笑店)
- 住所:〒612-0028
京都市伏見区深草飯食町839-14 ソフトウェーブビル3階 - アクセス:京阪本線「藤森駅」西口から徒歩3分♪
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