発達障がいの方必見！B型事業所で在宅ワークをスムーズに

就労継続支援には、B型のほかに「A型」という仕組みもあります。
両者の大きな違いは次のようになります。

• 就労継続支援A型：事業所と雇用契約を結び、最低賃金以上の給与を得ながら働きます。一般の企業で働くスタイルにより近い形での就労を目指すのが特徴です。
• 就労継続支援B型：雇用契約は結ばず、作業に応じて「工賃」が支払われます。働く時間や日数を柔軟に決めやすく、体調や特性に合わせて無理なく取り組めることを大切にしています。

発達障がいを持つ方にとって、B型事業所は雇用契約に伴う負担や緊張が少なく、自分のペースを大切にしながら段階的にスキルを高めていける点で、大きな利点があります。

発達障がいの特性を持つ方が就労継続支援B型を選ぶことには、次のようなメリットがあります。

• 自分のリズムで働ける：体調や集中のしやすさに応じて、勤務日数や時間を柔軟に調整できます。
• 特性に沿った支援：個別支援計画に基づき、それぞれの特性に合わせた作業内容や環境の工夫が行われます。
• 人間関係への安心サポート：対人関係に不安がある場合も、職員が間に入り、スムーズなコミュニケーションを助けてくれます。
• スキル習得の場：様々な作業を経験する中で、集中力や作業遂行力、さらにはビジネスマナーなどを身につけられます。
• 社会とのつながりを実感：働くことを通して社会参加を感じ、自信や自己肯定感を高めることができます。
• 次のステップにつなげられる：B型事業所で経験を積み、自信とスキルを得た後に、就労移行支援や一般就労を目指すことも可能です。
• 発達障がいならではの利点：集中力の波や感覚過敏など、発達障がい特有の課題に対しても環境調整や支援が受けやすく、他の障がいに比べてより「自分らしく働ける場」として活かしやすい点があります。

在宅ワークにおいて、最も重要と言えるのが「ホウ・レン・ソウ」です。

• 報告： 作業の進捗状況、完了報告、問題発生時の状況などを定期的に報告しましょう。
• 連絡： 業務時間に変更がある場合、体調不良で作業ができない場合など、事前に連絡しましょう。
• 相談： 作業内容で不明な点、困っていること、意見したいことなどがあれば、一人で抱え込まずにすぐに相談しましょう。

在宅ワークでは、ご自身で作業時間を管理する必要があります。

• 作業スケジュールの作成： 毎日、または週ごとに、いつどの作業を行うかを具体的に計画しましょう。
• 休憩時間の確保： 長時間集中しすぎず、適度な休憩を挟むことで集中力を維持できます。
• 納期厳守： どんなに小さな作業でも、決められた納期は必ず守りましょう。もし遅れそうな場合は、早めに事業所に連絡し、相談することが大切です。

B型事業所の在宅ワークでは、様々なコミュニケーションツールが使われます。

• チャットツール： 業務連絡や簡単な質問、報告などに活用されます。絵文字やスタンプの使用は、相手に失礼にならない範囲で適度に利用しましょう。
• メール： 重要な連絡事項や、ファイルを添付する場合などに使用します。件名を分かりやすく、本文は丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
• オンラインミーティングツール： 定期的なミーティングや緊急時の打ち合わせに利用されます。使用するツールは事業所によって異なりますが、円滑な情報共有のために活用されています。

在宅ワークでは、個人情報や業務上の機密情報を取り扱う機会があります。

• パスワードの管理： 複雑なパスワードを設定し、定期的に変更しましょう。
• デバイスの管理： 業務で使用するパソコンやスマートフォンは、常に最新のセキュリティ対策を施し、ウイルス対策ソフトを導入しましょう。
• 情報の取り扱い： 業務で知り得た情報は、家族や友人に話さないなど、厳重に管理しましょう。

在宅ワークでは、良くも悪くも自由度が高いため、自己管理能力が問われます。

• 生活リズムを整える： 毎日決まった時間に起床・就寝し、食事をとることで、心身の健康を保ちやすくなります。
• 作業環境の整備： 集中できる作業スペースを確保し、整理整頓を心がけましょう。
• オンオフの切り替え： 仕事とプライベートの時間を明確に区別し、休憩時間や業務時間外はしっかりリラックスしましょう。

在宅ワークでは、人とのつながりが希薄になりがちです。

• 定期的な連絡： 業務に関することだけでなく、日々のちょっとした出来事を共有することで、仲間との一体感を保ちやすくなります。
• 質問を恐れない： 分からないことがあれば、臆せず質問しましょう。質問は、理解を深めるだけでなく、コミュニケーションのきっかけにもなります。
• 感謝の気持ちを伝える： 助けてもらった時や、アドバイスをもらった時は、素直に感謝の気持ちを伝えましょう。

一人で作業することが多い在宅ワークでは、モチベーションを維持することが課題となることもあります。

• 目標設定： 短期的な目標（今日のタスク完了など）と長期的な目標（スキルアップなど）を設定し、達成感を味わうことでモチベーションを維持できます。
• ご褒美を設定する： 目標を達成した際に、自分にご褒美を与えることも効果的です。
• リフレッシュ方法を見つける： 軽い運動、趣味の時間、好きな音楽を聴くなど、自分なりのリフレッシュ方法を見つけましょう。
• 仲間と励まし合う： 同じB型事業所の在宅ワーカー仲間と、情報交換や励まし合いを行うことも有効です。

在宅ワークの機会を通じて、自身のスキルアップを目指しましょう。

• 新しいツールの学習： 業務で使用するツール以外にも、効率化に役立つツールがあれば積極的に学びましょう。
• 資格取得： 興味のある分野や、将来役立ちそうな資格があれば、取得を目指すのも良いでしょう。
• フィードバックの活用： 事業所からのフィードバックを真摯に受け止め、改善点を見つけて自身の成長に繋げましょう。