吃音・構音障害・失語症があっても大丈夫!就労継続支援B型事業所で見つける「自分らしい働き方」

うまく話せないから、仕事をするのは難しいかな…
そんなふうに感じたことはありませんか?
吃音や構音障害、失語症など「話すこと」に難しさがあると、就労への不安から「自分には無理かも…」と諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。
でも、安心してください。就労継続支援B型事業所(以下B型事業所)は、そんな方々が自分らしく働ける場所です。話すことが苦手でも、筆談や身振り、あるいは作業に黙々と取り組むなど、「自分に合ったコミュニケーション」を大切にしながら、安心して過ごすことができます。
この記事では、言語障害のある方がB型事業所をどのように活用できるか、どんなサポートが受けられるか、利用を始めるための流れまで、わかりやすくご紹介していきます。
📋 この記事でわかること
- 吃音・構音障害・失語症とはどんな状態か
- 就労継続支援B型事業所とはどんな場所か
- B型事業所が言語障害の方に向いている理由(仕事の例・スタッフのサポート)
- 利用を始めるための手順
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
「言語障害」ってどんな状態なの?

言語障害とひとことに言っても、その内容はさまざまです。代表的なものをご紹介します。それぞれ原因や症状の出方が異なりますが、どれも「その人の知識や能力の問題ではない」という共通点があります。
🗣 吃音(きつおん)
言葉の最初の音が繰り返されたり(「た、た、たべる」)、言葉がなかなか出てこなかったりする状態です。緊張する場面ほど症状が出やすく、電話や初対面の方との会話が難しいと感じる方が多いです。子どもの頃から症状がある方も多く、長年悩み続けているケースも少なくありません。就労場面では、面接や電話対応への不安から、働くことをためらってしまう方もいます。
🗣 構音障害(こうおんしょうがい)
口や舌、唇の動きに問題があり、言葉が不明瞭になる状態です。脳卒中後遺症や脳性まひ、パーキンソン病などが原因になることがあります。「何を言っているのかわからない」と言われてしまうつらさを抱えている方も多くいます。聞こえにくい・聞き取りにくいというだけで、思考力や判断力は保たれていることがほとんどです。
🗣 失語症(しつごしょう)
脳卒中などによって脳が傷つき、言葉を話す・理解する・読む・書くといった機能が低下した状態です。話したいのに言葉が出てこない、相手の言葉が理解しにくいといった状態で、本人にとって非常に大きな苦しさを伴います。失語症は、「話せなくなった=知識がなくなった」ということではありません。伝える手段が変わっただけで、その方の人格も経験も何も変わっていないのです。
これらはどれも、「知識や能力がないわけではない」ということが大切なポイントです。言葉の出方に困難があるだけで、できることは豊富にあります。そして、そうした困難を持ちながらも「働きたい」「社会とつながりたい」と願う方々の思いを、B型事業所はしっかり受け止めます。
就労継続支援B型事業所ってどんな場所?

B型事業所は、一般の会社で働くことが難しい障害や難病のある方が、自分のペースで・無理なく・安心して働くことができる福祉サービスです。障害者総合支援法に基づく就労系の障害福祉サービスのひとつで、全国各地に設置されています。
雇用契約を結ばずに作業に取り組む仕組みなので、「急に休んでしまっても大丈夫かな…」「体調が崩れやすいけど続けられるかな」という不安を持つ方にも、とても利用しやすい場所です。作業の内容も事業所によってさまざまで、軽作業・農業・パソコン作業・カフェ運営など、自分に合ったものを選べます。
また、一般就労(通常の会社での仕事)への移行を目指す方だけでなく、まずは「外に出て、誰かと一緒に何かに取り組む」という経験を積みたい方にも向いています。「働く」ことへの第一歩として、多くの方がB型事業所からスタートしています。
💙 B型事業所の主な特徴
- 雇用契約なし → ノルマやプレッシャーが少ない
- 作業に応じた工賃(報酬)をもらいながら取り組める
- 支援スタッフが常駐し、困ったときにすぐ相談できる
- 通所日数や時間を自分の体調や状況に合わせて調整できる
- 同じ境遇の仲間と一緒に働けるので安心感がある
- 個別の支援計画をもとに、一人ひとりに合ったサポートが受けられる
言語障害のある方にB型事業所が向いている理由

「話すことが苦手」「うまく伝えられない」という不安を抱えている方にとって、B型事業所はとても心強い場所です。その理由を詳しく見ていきましょう。
① 話さなくてもできる仕事がたくさんあります
B型事業所では、会話がなくても黙々と取り組める作業が豊富にあります。「声を出すことより、手を動かすことが得意」という方にも、活躍できる場面がたくさんあります。以下の表を参考にしてみてください。
| 仕事の種類 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 軽作業 | 袋詰め・梱包・シール貼り・部品の組み立てなど |
| パソコン作業 | データ入力・文書作成・画像加工・ブログ執筆など |
| ハンドメイド制作 | アクセサリー・雑貨・布製品・木工品の制作など |
| 農作業 | 野菜の収穫・苗植え・草取り・農産物の袋詰めなど |
| カフェ・食堂作業 | 調理補助・盛り付け・食器洗い・清掃サポートなど |
② 支援スタッフがコミュニケーションをしっかりサポートしてくれます
B型事業所のスタッフは、言語障害についての知識を持ち、丁寧に対応してくれます。「うまく言葉が出なかった…」「伝わらなかったかもしれない…」という不安な気持ちをそのままにせず、支援スタッフが積極的に寄り添ってくれます。
🌿 言葉がうまく出ないときに、スタッフが行ってくれる主なサポート
| サポートの種類 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 筆談・メモでの対応 | 言葉が出にくいときは、紙やホワイトボードに書いて伝える方法に切り替えて対応します。 |
| コミュニケーションアプリの活用 | タブレットやスマートフォンを使い、文字入力・絵カード・音声変換などのアプリを通じて意思疎通を図ります。 |
| 絵カード・シンボルの使用 | 言葉の代わりに絵や写真を使ったカードで意思を伝える方法です。特に失語症のある方に有効で、スタッフがわかりやすいカードを準備してくれます。 |
| ジェスチャー・指差しの尊重 | 身振り手振りや指差しによる意思表示を自然に受け取り、「言葉じゃなくても大丈夫」という雰囲気を作ります。焦ることなく、ご本人のペースで伝えられるよう待ちます。 |
| 個別支援計画によるサポート | 利用者一人ひとりの障害特性・コミュニケーション方法・得意なこと・苦手なことをスタッフ全員で共有し、統一した対応ができるよう個別の支援計画を作成します。 |
| 気持ちの確認・声かけ | 「今日は調子どうですか?」など、簡単な言葉やうなずきで答えられる質問をこまめにします。不安そうな様子があればすぐに声をかけ、ひとりで抱え込まないよう気を配ります。 |
「伝わらなかったらどうしよう」という不安が、少しずつ和らいでいくはずです。スタッフはあなたの「伝えたい気持ち」を何よりも大切にしています。言葉が出なくても、笑顔や目線で通じ合える関係づくりを、一緒に育てていきましょう。
③ 焦らず・ゆっくり慣れていける環境です
B型事業所は「成果を出すこと」より「その人が安心して通い続けること」を大切にしています。最初は週1〜2日、短い時間から始めることも可能です。少しずつ自信をつけながら、自分のペースで前に進んでいけますよ。
同じ事業所に通う利用者の仲間も、それぞれ何かしらの困難を抱えながら通所しています。だからこそ、「うまく話せなくても受け入れてもらえる」という安心感がある場所でもあります。時間をかけて、少しずつ「ここは安心できる場所だ」と感じてもらえることを、スタッフも心から願っています。
④ 障害特性に合わせた個別の対応ができます
B型事業所では、利用を開始する前に「サービス等利用計画」という個別の支援計画を作成します。その中に、コミュニケーション面での配慮事項も盛り込むことができます。たとえば、「電話対応は困難」「指示は口頭ではなく書面で」「作業の説明は図や写真で」などの具体的な配慮を事前に確認しておくことができるのです。
また、定期的にスタッフと面談する機会があり、「最近こんなことで困っている」「こういう作業の方が合っている」といった気持ちを伝えることもできます。もちろん、口頭が難しい場合は筆談やメモを使ってOKです。
B型事業所を利用するまでの流れ

「利用したいけど、手続きが難しそう…」と感じる方も多いですよね。でも、手続きの途中でわからないことがあれば、支援スタッフが一緒に進めてくれるので安心してください。
❶お住まいの市区町村の窓口へ相談する
障害福祉課や相談支援事業所に問い合わせると、スムーズに進みます。「どこに相談すればいいかわからない」という方も、まずは市区町村の福祉窓口に電話や来訪で相談してみましょう。筆談や文書での対応をお願いすることもできます。
❷障害福祉サービス受給者証の申請
B型事業所の利用には、「障害福祉サービス受給者証」が必要です。申請から取得まで約1ヶ月程度かかります。申請の際には、医師の診断書や障害者手帳が必要になる場合があります(手帳がなくても利用できるケースもあります)。
❸事業所を見学・体験する
気になる事業所に連絡して、見学や体験利用をしてみましょう。雰囲気を実際に感じることがとても大切です。見学の際には、「言語障害があること」「こういうコミュニケーション方法が合っている」など、事前にスタッフへ伝えておくと安心です。
❹サービス等利用計画の作成
相談支援専門員が、あなたの状況・希望・配慮事項をまとめた「サービス等利用計画」を作成します。ここで言語障害に関する配慮内容をしっかり盛り込んでもらいましょう。
❺利用契約・通所スタート!
自分のペースで通い始めることができます。まずは短い時間からでも大丈夫です。「慣れてきたら少しずつ日数を増やす」という進め方もできます。焦らず、ゆっくり進めていきましょう。
よくある質問(FAQ)

利用を検討されている方や、そのご家族から多く寄せられる疑問にお答えします。
まとめ:あなたの「伝えたい気持ち」を、大切にしてくれる場所があります

吃音・構音障害・失語症など、言葉を発することに難しさを感じている方が、就労継続支援B型事業所を利用している例はたくさんあります。
大切なのは、「声がうまく出せるかどうか」ではなく、「その人がその場所で安心して自分らしく過ごせるかどうか」です。B型事業所では、話すことが苦手な方を「できない人」として見るのではなく、「その人なりの表現方法を一緒に見つけていく」という姿勢でサポートしてくれます。
筆談・絵カード・スマートフォンアプリ・ジェスチャーなど、言葉以外にもたくさんのコミュニケーション手段があります。スタッフはそれらを積極的に活用しながら、あなたの「伝えたい気持ち」を大切に受け止めてくれます。
「まだ働けるかどうかわからない」「見学だけでも大丈夫かな」という段階でも、ぜひ気軽に問い合わせてみてください。あなたが一歩踏み出す準備ができたとき、B型事業所は温かく迎えてくれます。
あなたの「働きたい」という気持ちを、一緒に形にしていきましょう。
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📝 参考リンク(外部)
就労継続支援B型事業所一覧 – 障がい者就労支援情報~全国版~

就労継続支援B型事業所「笑店グループ」では、「自分らしく働きたい」という気持ちを大切にする、あなたのための場所です。
就労継続支援の制度や特徴はもちろん、利用の対象となる方、そして利用にあたっての疑問など、皆様にとって役立つ情報を丁寧にご紹介しております。
「まずは少しずつ」「自分のペースで続けたい」
そんな思いをお持ちの皆様にも、安心して通っていただける温かい環境をご用意しています。
利用者様お一人ひとりの「やってみたい」を尊重し、それぞれのペースに合わせた働き方をサポートいたします。
対象となる方について
知的障害、精神障害、身体障害、発達障害、難病をお持ちの方で、一般企業での就労に不安がある方、または就労移行支援事業などを利用したが就労に結びつかなかった方などが対象となります。
お仕事内容について
利用者様の多様なニーズに合わせて、パソコンやスマートフォンを使った様々なお仕事をご用意しています。
ご自身のスキルや興味に合わせて、無理なく取り組める作業がきっと見つかります。
在宅ワークも可能!
お仕事内容によっては、ご自宅にいながら働く「在宅ワーク」も可能です。
通所が難しい方でも、社会との繋がりを持ちながら、ご自身のペースで働くことができます。

※当事業所では内職の在宅は行っておりません。
「もしかしたら、自分にもできるかも!」
そう感じたら、まずはお気軽にお問い合わせください。
あなたが「自分らしく働ける」ためのサポートがここにあります。
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