平衡機能障害でも安心!身体障害のある方が就労継続支援B型で活躍するための完全ガイド

「立っているだけでもつらい…」
「ふらついてしまう」
「立ち仕事が難しい」
と不安を感じる平衡機能障害をお持ちの方へ。
平衡機能障害を抱える方にとって、働くということは大きな壁に感じられることもあります。
就労継続支援B型事業所は、そんな身体障害を抱える方々が自分のペースで働きながら、無理なく社会とつながることができる福祉サービスです。
こんな方におすすめ💡
- 平衡機能障害で働き方に不安がある方
- 福祉的なサポートを受けながら少しずつ働きたい方
- 就労継続支援B型事業所の利用を検討している方やご家族の方
この記事でわかること💡
- 平衡機能障害とは?症状と特徴をわかりやすく解説
- 平衡機能障害があると就労にどんな困難があるの?
- 就労継続支援B型とは?
- 平衡機能障害のある方に向いている8つの理由
- B型事業所とA型事業所の違いとは?
- 平衡機能障害の方向け配慮のポイント
- 安心して通えるB型事業所の選び方:チェックリスト
- 実際の活用事例
- 利用までの手続き方法
- よくある質問(FAQ)
について分かりやすく解説します。
1.平衡機能障害とは?症状と特徴をわかりやすく解説

平衡機能障害とは、体のバランスを保つための神経系や内耳、脳幹の異常により、姿勢の保持や歩行が困難になる状態を指します。
代表的な症状には以下のようなものがあります。
主な症状
- 立ちくらみ・めまい
- 歩行時のふらつき
- 一定の姿勢を保てない
- 頭を動かすと強い違和感
- 目の動きとの連動がうまくいかない(眼振)
原因は多岐にわたり、主な原因として以下が挙げられます。
主な原因
- 内耳の疾患(メニエール病、前庭神経炎など)
- 脳の疾患(脳梗塞、脳腫瘍など)
- 脊髄(せきずい)や神経の疾患、薬剤の副作用、加齢
など
生まれつき平衡機能に障害がある方もおられます。
📝関連記事はこちらから
身体障害の種類と就労支援:B型事業所で実現できる働き方とは?
平衡機能障害があると就労にどんな困難があるの?

一般就労では、平衡機能障害が以下のような支障をきたすことがあります。
✅ 就労時の主な困難
- 通勤時のふらつき、公共交通機関の利用の難しさ
- 立ち仕事や移動の多い仕事が難しい
- 長時間の集中が難しいことも
- 急なめまいや体調不良による欠勤リスク
- 周囲の理解が得られにくいこともある
しかし、これらの困難があるからこそ、適切なサポートや環境調整が重要になります。
就労継続支援B型事業所は、まさにそうしたサポートを提供する場の一つです。
こうした制限がある中でも「福祉的な支援のある職場」であれば、体調に配慮しながら無理なく働くことが可能です。
あなたの特性を理解し、適切なサポートを受けながら、自分らしいペースで、そして充実感を持って働くことができる場所、それが就労継続支援B型事業所なのです。
就労継続支援B型事業所とは?

就労継続支援B型事業所(以下B型事業所)とは、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの一つで、一般企業への就職が難しい障害者の方々に対して、雇用契約を結ばずに軽作業などの就労機会を提供する福祉サービスです。
労働時間や内容に柔軟性があるため、体調に波のある方でも続けやすい仕組みとなっています。
📝【参考外部リンク】
障害者総合支援法とは? 目的やサービス、2024年の改正までわかりやすく解説
📝対象者や制度についての関連記事はこちらから
就労継続支援B型事業所はどんな人が対象?自分に合った支援を見つけよう!
就労継続支援B型とは?制度の仕組みから利用方法まで分かりやすく解説
障害者手帳がなくても大丈夫?就労継続支援B型で働くための条件とは
平衡機能障害のある方に向いている8つの理由

B型事業所には、平衡機能障害をお持ちの方に向いている理由は以下のとおりです。
①自分のペースで働ける
雇用契約がないため、体調がすぐれない日は無理なく休むことができます。
また、作業時間や作業量も、個人の状態に合わせて調整可能です。
②安定した環境での作業
多くの事業所は、安全面に配慮し、転倒リスクを軽減するための工夫がされています。
手すりの設置、段差の解消、滑りにくい床材の使用など、平衡機能障害のある方が安心して作業できる環境が整えられている事業所もあります。
③多様な作業内容
軽作業(部品の組み立て、製品の袋詰め、データ入力など)、内職、手工芸品の制作、清掃作業、農作業など、事業所によって様々な作業内容が提供されています。
平衡機能障害の程度や特性に合わせて、座ってできる作業や、移動の少ない作業を選ぶことができます。
📝関連記事はこちらから
【就労継続支援B型】仕事探しのお悩みを解決!あなたに合った働き方を見つける方法
④職業スキルの向上
作業を通じて、集中力、持続力、正確性、協調性など、働く上で必要なスキルを身につけることができます。
⑤生活リズムの確立
規則正しい生活を送ることで、心身の健康を保ち、生活の質を向上させることができます。
⑥社会とのつながり
同じような境遇を持つ仲間や支援員と交流することで、孤立感を解消し、社会とのつながりを感じることができます。
⑦個別支援計画に基づくサポート
一人ひとりの障害特性や目標に合わせて、個別支援計画が作成され、それに基づいたきめ細やかなサポートが受けられます。
作業中の休憩のタイミング、姿勢の調整、補助具の利用など、平衡機能障害に配慮した支援が期待できます。
⑧A型事業所や就労移行支援へのステップ
B型事業所で働く中で、一般就労への意欲が高まった場合、A型事業所や就労移行支援事業所への移行を検討することも可能です。
B型事業所とA型事業所の違いとは?

就労支援A型 | 就労支援B型 |
---|---|
雇用契約あり | 雇用契約なし |
最低賃金保証 | 工賃制(平均月額約15,000円) |
比較的軽度な障害の方向け | より支援が必要な方向け |
📝関連記事はこちらから
就労継続支援A型とB型徹底比較!あなたに合った働き方を見つけよう!
平衡機能障害の方向け配慮のポイント

B型事業所では、障害の特性に合わせた環境づくりや支援体制が整えられています。
平衡機能障害の方が安心して作業に取り組めるよう、以下のような配慮が実践されています。
主な配慮
- 体調不良時の柔軟な対応(早退・休憩の自由)
- 長時間立たなくても良い作業の提供
- 作業スペースの安全性確保(段差や滑りやすさの改善)
- 座位でできる業務の提供・椅子の安定性確保
こうした配慮があることで、平衡機能障害の方でも「安心して」「自分らしく」「少しずつ」社会とのつながりを持つことができるのが、B型事業所の大きな魅力です。
安心して通えるB型事業所の選び方

自分に合ったB型事業所を選ぶためには、以下のポイントをチェックしましょう。
📝 平衡機能障害に配慮したB型事業所選びのチェックリスト
■ バリアフリー環境の整備
□ 出入口や施設内に段差がなく、スロープが設置されている
□ 階段・廊下・トイレなどに手すりが設置されている
□ 床材が滑りにくく、濡れても安全な素材が使われている
□ 車椅子や歩行器でも通れる広さの通路が確保されている
□ 横になって休めるスペースや静かな休憩スペースがある
■ 作業内容の多様性
□ 座ってできる作業が中心で、長時間の立ち作業が少ない
□ 作業中の移動が少なく、移動を最小限にできる作業がある
□ 作業台の高さが自分に合っており、調整が可能である
□ 体力をあまり必要としない作業が多く、負担が少ない
□ 体調や障害特性に応じて、仕事内容の調整ができる
■ 送迎・アクセス
□ 自宅から事業所までの送迎サービスがある
□ 送迎がない場合でも、公共交通機関で無理なく通える立地である
□ 駐車スペースがあり、家族の送迎でも安心できる
■ 緊急時の対応体制
□ 転倒やめまい発作時に備えた緊急対応マニュアルがある
□ 常駐スタッフが救急対応の基礎知識を持っている
□ 緊急連絡先が事前に登録されており、家族との連携が取れる体制がある
■ スタッフの理解と支援体制
□ 平衡機能障害に理解のあるスタッフが在籍している
□ 利用者一人ひとりに合わせた個別支援計画を作成してくれる
□ 定期的な面談や健康状態の確認を行っている
□ 症状や体調の変化に応じて、作業内容や勤務時間を柔軟に変更してくれる
□ 医療機関や相談支援専門員との連携体制がある

✅ 事業所の見学時や体験利用時には、このチェックリストを活用して、安心して通える環境かどうかを確認してみましょう。
体験利用が可能な事業所も多いため、実際に見学して職場の雰囲気や作業内容を確認するのがおすすめです。
📝関連記事はこちらから
就労継続支援B型:身体障害者の方にとっての安心できる職場環境とは?
身体障害があっても働ける!就労継続支援B型のメリットを徹底解説
実際の活用事例

平衡機能障害と向き合いながら働くAさんの声
40代のAさんは、突発性前庭障害の後遺症により平衡感覚に不安を抱え、長時間の立位や歩行が困難となりました。
外で働くことが難しくなったため、就労継続支援B型事業所を利用することに。
「最初は不安でしたが、見学や体験利用を通じて安心して始められました。今は週3日、1日2時間程度通っています。パソコン入力の仕事を任されていて、職員さんがいつも気にかけてくれるのがありがたいです。」
体調の変化にも柔軟に対応してくれる環境が、Aさんの自信回復や生活リズムの改善にもつながっています。
利用までの手続き方法

✅ 利用までのステップ
- B型事業所と契約・利用開始
- お住まいの市区町村の「障害福祉課」へ相談
- 医師の診断書や意見書の提出
- サービス等利用計画の作成(計画相談支援)
- 受給者証の発行
📝詳しい利用方法についてはこちらの記事をご覧ください。
就労継続支援B型と障害福祉サービス受給者証|利用の流れ・必要書類・注意点

-
平衡機能障害以外にも難病や他の障害があっても利用できますか?
-
はい。複数の障害や難病をお持ちの方でも、それぞれの状態に応じた支援が提供されるのがB型事業所の特徴です。
-
B型事業所でどれくらいの工賃がもらえますか?
-
工賃は事業所や作業内容で異なります。 B型は雇用契約がないため最低賃金の適用外ですが、生産活動の対価として支払われます。
具体的な金額は各事業所に直接ご確認ください。
📝関連記事はこちらから
-
B型事業所に年齢制限はありますか?
-
基本的に年齢制限はありません。 障害や難病のある方で、利用が適切と判断されれば年齢に関わらず利用できます。
📝関連記事はこちらから
-
症状が日によって変動しても利用できますか?
-
はい、利用できます。 B型は体調や障害特性に合わせて柔軟な働き方ができるのが特徴です。体調が優れない日は休む、または短時間利用に切り替えるなどの調整が可能です。
【まとめ】

平衡機能障害と向き合いながら働くことは、決して容易なことではありません。
それでも、「働きたい」というあなたの想いは、かけがえのない力です。
B型事業所は、その想いを大切に受け止め、個々の特性や体調に寄り添ったサポートを提供してくれます。
無理のないペースで働ける環境が整っており、自分らしい働き方を見つけるための心強い味方となるでしょう。
身体に不安を抱える方こそ、福祉の専門的な支援を受けられるB型事業所の利用を検討してみてください。
安心と自立への第一歩が、きっとそこにあります。
あなたに合う“働き方”や“仲間”との出会いが、きっと自分らしい未来への第一歩になるはずです。
まずは、お住まいの地域の福祉窓口や、身近なB型事業所へ相談することから始めてみてください。
📝 参考リンク(外部)
就労継続支援B型事業所一覧 - 障がい者就労支援情報~全国版~

京都市伏見区にお住まいの皆様へ。
就労継続支援B型事業所「ふじのもり笑店」は、「自分らしく働きたい」という気持ちを大切にする、あなたのための場所です。
就労継続支援の制度や特徴はもちろん、利用の対象となる方、そして利用にあたっての疑問など、皆様にとって役立つ情報を丁寧にご紹介しております。
「まずは少しずつ」「自分のペースで続けたい」
そんな思いをお持ちの京都市伏見区の皆様にも、安心して通っていただける温かい環境をご用意しています。利用者様一人ひとりの「やってみたい」を尊重し、それぞれのペースに合わせた働き方をサポートいたします。
対象となる方について
京都市伏見区にお住まいで、知的障害、精神障害、身体障害、発達障害などをお持ちの方で、一般企業での就労に不安がある方、または就労移行支援事業などを利用したが就労に結びつかなかった方などが対象となります。
お仕事内容について
京都市伏見区の「ふじのもり笑店」では、利用者様の多様なニーズに合わせて、パソコンやスマートフォンを使った様々なお仕事をご用意しています。ご自身のスキルや興味に合わせて、無理なく取り組める作業がきっと見つかります。
在宅ワークも可能!
お仕事内容によっては、ご自宅にいながら働く「在宅ワーク」も可能です。
通所が難しい方でも、社会との繋がりを持ちながら、ご自身のペースで働くことができます。

※当事業所では内職の在宅は行っておりません。
「もしかしたら、自分にもできるかも!」
そう感じたら、まずはお気軽にお問い合わせください。
あなたが「自分らしく働ける」ためのサポートがここにあります。
安心できる環境で、新たな一歩を踏み出してみませんか?

どんなことでもお気軽にご相談ください。
スタッフが一人ひとり丁寧に対応させていただきます。


🏢事業所のご案内
- 就労継続支援B型事業所 ふじのもり笑店
- 住所:〒612-0028
京都市伏見区深草飯食町839-14 ソフトウェーブビル3階 - アクセス:京阪本線「藤森駅」西口から徒歩3分♪
※エレベーターで3階までどうぞ! - 電話:075-644-4815
- 営業時間:平日9:00〜18:00(土日お休みです)
- 受付時間:月〜金の9:00〜18:00(祝日除く)
- 公式サイト:https://shoten-group.com/
- メール:infoshoten-group.com