身体障害者の方(車いす利用者)も安心!B型就労継続支援の受け入れ条件をわかりやすく解説

「自分にできる仕事はあるのかな…」「車いすでも通えるのだろうか…」
そんな不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
就労継続支援B型事業所(以下、B型事業所)は、体調や身体の状態に合わせて働ける福祉サービス。
この記事では、車いすを利用されている方がB型事業所を利用するための条件や、事業所選びのポイントについて、わかりやすくご紹介します。
この記事を読めば、「働きたい」という気持ちに寄り添いながら、新しい一歩を踏み出すためのヒントや安心できる情報がきっと見つかるはずです。
就労継続支援B型事業所とは?

B型事業所は、障害や病気のある方が、雇用契約を結ばずに働ける場所です。
軽作業やPC作業など、自分の体調や生活スタイルに合わせて通うことができます。
- 工賃が支給される(平均は月23,053円 ※令和6年度)
- 週1日から、短時間でも利用OK
- 自宅からの通勤が難しい方は、在宅ワーク対応の事業所も増えています
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車いす利用の方もB型事業所を利用できるの?

結論から言うと、条件を満たせばB型事業所を利用できます。
法律では、車いす利用の方もB型事業所の対象とされています。
■対象となる方の基本的な条件
法律(障害者総合支援法※)で定められているB型事業所の対象者は、主に以下の方々です。
- 年齢が18歳以上の方(65歳以上でも条件を満たせば利用可能です。)
- 利用できる主な条件(いずれか)
◆就労経験があるが、体力や年齢の理由で一般就労が困難な方
◆就労移行支援を受けたが、就職に結びつかなかった方
◆50歳以上、または障害基礎年金1級の方
◆アセスメント等で、B型の利用が適切と判断された方
障害者手帳があればスムーズですが、手帳がなくても医師の意見書などがあれば利用可能な場合もあります。
まずは、お住まいの自治体の福祉課や相談支援事業所にご相談ください。
📝参考リンク(外部)
※障害者総合支援法とは? 目的やサービス、2024年の改正までわかりやすく解説(参考文献:ジョブメドレー)
ポイントは「事業所ごとの受け入れ体制」

バリアフリーや支援体制がカギです。
法律上の条件を満たしていても、すべてのB型事業所が車いす利用の方を受け入れているわけではありません。
重要なのは、事業所がどれだけバリアフリーに配慮しているかです。
▼見学時に確認したいポイント
□出入口や通路に段差はないか?スロープやエレベーターはあるか?
□車いす対応のトイレはあるか?
□作業スペースは十分な広さがあるか?
□高さ調整できる机や椅子があるか?
□医療的ケアが必要な場合、対応できる体制があるか?
□スタッフが身体障害への理解を持っているか?
利用を検討する際は、個々の事業所がどのような受け入れ体制を整えているかを確認することが不可欠です。
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車いす利用の方もできる仕事内容は?

事業所によって内容は異なりますが、以下のような作業は車いす利用の方も取り組みやすいです。
■具体的な仕事内容の例
事業所によって内容は異なりますが、身体障害のある方も取り組みやすい仕事には以下のようなものがあります。
PC作業・データ入力
座ってできる/在宅ワーク可の事業所も
軽作業(座り仕事中心)
・部品の組み立て、商品の袋詰めや検品、シール貼りなど。
・手先を使う細かな作業が中心です。
ハンドメイド・手工芸
・アクセサリー作り、小物雑貨の制作、縫製など。
・自分のペースで集中して取り組めます。
在宅ワーク(テレワーク)
・近年、在宅での作業を導入する事業所も増えています。
・Webライティング、データ入力、オンラインでの事務作業など、通勤が困難な方に最適です。
安心して通うために事業所に求められる「合理的配慮」とは?
利用者が安心して働き続けるために、事業所側の配慮=「合理的配慮」が大切です。
以下のような配慮が可能か、見学時などに確認しましょう。
物理的環境の整備
- バリアフリーな動線(段差解消、通路幅の確保)
- 高さ調整が可能な机や椅子
- 休憩スペースや横になれる場所の確保
作業内容・時間への配慮
- 体調に合わせた作業量の調整
- こまめな休憩の許可
- 通院のための時間休や欠席への柔軟な対応
コミュニケーションの配慮
- 障害特性や必要な配慮について、スタッフが正しく理解し共有していること
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自分に合った事業所を見つけるためにチェックしたい5つのポイント

後悔しない事業所選びのために、以下の5つのポイントを必ずチェックしてください。
1.バリアフリー設備は整っているか?
建物への入り口、作業スペース、トイレなど、日常的に利用する場所が車いすや杖を使ってスムーズに移動できるか、自分の目で確認しましょう。
2.自分の身体に合った仕事があるか?
興味が持てて、かつ身体的な負担が少ない仕事があるかを確認します。
「できること」と「やりたいこと」がマッチするかが重要です。
3.支援スタッフの理解と対応力は?
スタッフが身体障害に関する知識や支援経験を持っているか、また、親身に相談に乗ってくれるかなど、コミュニケーションを取りやすい雰囲気かどうかも大切なポイントです。
4.急な体調変化や通院に柔軟に対応してくれるか?
定期的な通院や、急な体調不良は誰にでもあることです。
休みやすいか、作業を調整してくれるかなど、柔軟な勤務体系かを確認しましょう。
5.必ず「見学」や「体験利用」をしてみる
パンフレットやウェブサイトの情報だけでは分からないことがたくさんあります。
実際に足を運び、事業所の雰囲気、他の利用者さんの様子、作業内容を肌で感じることが、ミスマッチを防ぐ最善の方法です。
就労継続支援B型事業所の利用開始までの流れ
ここでは一般的な流れを解説します。
- Step1:相談する
- まずはお住まいの市区町村の障害福祉担当窓口や、相談支援事業所に相談します。
自分の状況を話し、B型事業所の利用を検討していることを伝えましょう。

- Step2:事業所を探し、見学・体験利用をする
- 相談機関から情報を得たり、インターネットで探したりして、気になる事業所を見つけたら、電話やメールで見学・体験の申し込みをします。
複数の事業所を比較検討するのがおすすめです。

- Step3:利用申請を行う
- 利用したい事業所が決まったら、市区町村の窓口でサービスの利用申請を行います。
この際、サービスを利用するには、
「どんなふうにサービスを使っていきたいか」
をまとめた「サービス等利用計画案」が必要になります。
この計画は、自治体から認められた相談支援事業所の専門スタッフが一緒に考えて作ってくれます。
また、ご本人やご家族、支援している人が自分たちで作る(セルフプラン)こともできます。

- Step4:支給決定と「障害福祉サービス受給者証」の交付
- 市区町村による審査を経て、サービスの利用が決定されると、「障害福祉サービス受給者証」が交付されます。
これがB型事業所を利用するための許可証のようなものです。

- Step5:事業所との契約・利用開始
- 受給者証を持って事業所へ行き、利用契約を結びます。
契約内容をよく確認し、納得できたら利用開始です。

よくある質問(FAQ)

-
車いすで通いやすい事業所はありますか?
-
はい、あります。
多くの事業所がバリアフリー化を進めていますが、設備は様々です。
エレベーターの有無、トイレの広さ、送迎サービスの有無などを事前にウェブサイトで確認したり、電話で問い合わせたりすることが重要です。
-
在宅ワーク(テレワーク)ができるB型事業所はありますか?
-
はい、増えています。
特にPC作業などを中心に行う事業所では、在宅ワーク制度を導入しているところがあります。
通勤に不安がある方は、「在宅ワーク可能」な事業所を重点的に探してみるのがおすすめです。
-
工賃はどのくらいもらえますか?
-
工賃は、生産活動の売上から経費を差し引いたものを分配する仕組みのため、事業所や作業内容によって大きく異なります。
厚生労働省の調査によると、令和6年度の平均工賃は月額23,053円でした。
工賃は目的の一つですが、それ以上に「安定して通えること」や「やりがい」を重視して選ぶことが大切です。
-
A型事業所や就労移行支援との違いは何ですか?
-
大きな違いは以下の通りです。
- A型事業所: 雇用契約を結び、最低賃金が保障される働き方。
より一般就労に近い形です。 - B型事業所: 雇用契約なし。
作業に対して「工賃(こうちん)」という形でお金が支払われます。
体調に合わせて自分のペースで働ける場所です。 - 就労移行支援: 一般企業への就職を目指すための訓練(スキルアップ、就職活動支援)を行う場所。
原則2年間の利用期間があります。
- A型事業所: 雇用契約を結び、最低賃金が保障される働き方。
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まとめ
車いす利用の方も、自分らしく働ける場所はあります。

B型事業所は、身体に障害があっても「働きたい」気持ちに寄り添ってくれる場所です。
自分に合った事業所と出会うためには、「設備」や「支援体制」が整っているかを丁寧に見ていくことが大切です。
気になる事業所があれば、ぜひ見学や体験利用からはじめてみてください。
ふじのもり笑店も、あなたの「働きたい」という想いを全力で応援しています。
📝 参考リンク(外部)
就労継続支援B型事業所一覧 – 障がい者就労支援情報~全国版~

京都市伏見区にお住まいの皆様へ。
就労継続支援B型事業所「ふじのもり笑店」は、「自分らしく働きたい」という気持ちを大切にする、あなたのための場所です。
就労継続支援の制度や特徴はもちろん、利用の対象となる方、そして利用にあたっての疑問など、皆様にとって役立つ情報を丁寧にご紹介しております。
「まずは少しずつ」「自分のペースで続けたい」
そんな思いをお持ちの京都市伏見区の皆様にも、安心して通っていただける温かい環境をご用意しています。利用者様一人ひとりの「やってみたい」を尊重し、それぞれのペースに合わせた働き方をサポートいたします。
対象となる方について
京都市伏見区にお住まいで、知的障害、精神障害、身体障害、発達障害などをお持ちの方で、一般企業での就労に不安がある方、または就労移行支援事業などを利用したが就労に結びつかなかった方などが対象となります。
お仕事内容について
京都市伏見区の「ふじのもり笑店」では、利用者様の多様なニーズに合わせて、パソコンやスマートフォンを使った様々なお仕事をご用意しています。ご自身のスキルや興味に合わせて、無理なく取り組める作業がきっと見つかります。
在宅ワークも可能!
お仕事内容によっては、ご自宅にいながら働く「在宅ワーク」も可能です。
通所が難しい方でも、社会との繋がりを持ちながら、ご自身のペースで働くことができます。

※当事業所では内職の在宅は行っておりません。
「もしかしたら、自分にもできるかも!」
そう感じたら、まずはお気軽にお問い合わせください。
あなたが「自分らしく働ける」ためのサポートがここにあります。
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🏢事業所のご案内
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