【就労継続支援B型と就労定着支援の違い】目的・対象者や支援内容を徹底比較!

就労継続支援B型と就労定着支援の違いが分からない・・
どちらのサービスが自分に合っているのか分からない・・
と悩まれている方も多いのではないでしょうか?
近年、障害や難病などの理由で一般就労が難しいと感じている方を支援する制度が整備されてきました。
その中でも「就労継続支援B型」と「就労定着支援」は、就労に不安を感じる方にとって心強い支援策です。
就労継続支援B型と就労定着支援は、どちらも障害や難病のある方の就労を支援する福祉サービスですが、目的や対象者、支援内容などに違いがあります。
本記事では、就労継続支援B型と就労定着支援の違いをわかりやすく比較し、ご自身に適した事業所を選ぶためのポイントを紹介します。
就労継続支援B型とは?

就労継続支援B型は、障害や難病のある方が、自分のペースで働きながら社会参加を目指すための福祉サービスです。
雇用契約を結ばずに、利用者の方のペースで作業を行いながら、様々なサポートを提供しています。
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就労継続支援B型の目的

就労継続支援B型(B型事業所)の目的は、利用者が就労に必要な知識や能力を身につけ、社会生活を向上させることです。
①就労意欲の向上
作業を通じて、働く喜びや、やりがいを感じ、就労への意欲を高めます。
②労働習慣を身につける
出勤・退勤、休憩時間、作業時などのルールを守り、働くための基本的な習慣を身につけます。
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③社会適応能力の向上
他の利用者の方やスタッフの方とのコミュニケーションを通じて、社会性や協調性を身につけます。
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④社会参加の促進
働くことを通して、社会とのつながりを持ち、自立した生活を送ることを支援します。
⑤生活リズムの安定
規則正しい生活を送ることで、体調や睡眠の改善を促し、心身の安定を支援します。
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⑥経済的な自立の支援
工賃を得ることで、生活費の一部を賄うことができ、経済的な自立を目指すことが可能です。
B型事業所の対象者

就労継続支援B型事業所を利用するための主な対象者の条件は、以下のとおりです。
■一般企業での就職が難しい方
精神障害、発達障害、知的障害、身体障害、難病等などの障害や病気をお持ちの方で、様々な理由で一般企業での就労が難しいと判断された方が対象となります。
及び以下のいずれかに該当すること
■就労経験があり、年齢や体力的な理由で一般就労が難しくなった方
■50歳以上または障害基礎年金1級を受給している方
■就労移行支援等でアセスメントを受けた方
【アセスメント】
対象者や家族にヒアリングをし、対象者の健康や生活状況について情報収集することを指し、今後のサポート方法を検討します。

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B型事業所の主な支援内容

就労継続支援B型では、利用者の方の状況や希望に合わせて、様々な支援を提供しています。
主な支援内容は次のとおりです。
①軽作業
施設内や企業から委託された、軽度の作業を行います。
軽作業、製品の組立、清掃、パソコン作業など様々な作業に取り組むことができます。
※事業所によって種類や内容が異なります。

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②スキルアップ
働く機会を提供するとともに、さまざまな作業活動を通じて就労に必要な知識やスキルを習得するための支援を行います。
B型事業所によっては、専門的な知識や技能を習得できる訓練プログラムを提供しています。
(例))
- パソコンスキル(Word、Excelなど)
- プログラミング
- Webデザイン
- デザイン
- 事務作業スキル
- コミュニケーションスキル
- ビジネスマナーなど
資格取得を支援する事業所もあり、就職活動における強みにつながります。

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③生活相談
日常生活における悩みや不安の相談を通じて、安定した生活を送るための支援を受けることができます。
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④就労支援
就労支援では、利用者の方の希望や能力に合わせて、就職活動のサポートや職場見学・実習などの機会を提供します。
就労定着支援とは?

「就労定着支援」は、就労継続支援B型などを利用して一般企業に就職した方が、職場に定着し、長く働き続けられるよう支援するサービスです。
就労定着支援の目的

就労定着支援の目的は、障害のある方が一般就労した後も、安心して働き続けられるよう支援することです。
①職場定着の促進
職場環境への適応や人間関係の構築を支援し、早期離職を防ぎます。
②就労継続のサポート
仕事や生活上の悩みを相談できる体制を整え、長期的な就労継続を支援します。
就労定着支援の対象者

■就労移行支援事業所または就労継続支援事業所を利用後に、一般企業へ就職した方
■就職後6か月以上~3年以内の方
■公共職業安定所(ハローワーク)と連携した支援が必要な方
■自立支援医療(精神通院医療)の受給者証をお持ちの方
就労定着支援の内容

就労定着支援では、利用者と企業の双方に対して、きめ細やかなサポートを提供しています。
主なサービス内容は次のとおりです。
■職場訪問
就労定着支援員が職場を訪問し、利用者の状況や課題を把握します。
■面談
利用者と定期的に面談を行い、仕事や生活上の悩みを聴き取り、適切なアドバイスを行います。
■企業との調整
利用者の特性や配慮事項を企業に伝え、働きやすい環境づくりをサポートします。
■関係機関との連携
必要に応じて、医療機関や福祉サービスなど、関係機関との連携を行います。
就労定着支援の利用期間は原則3年間ですが、状況に応じて延長が可能な場合があります。
■メンタルサポート
就職は、環境の変化や新たな人間関係など、大きなストレス要因となり得ます。
これらのストレスに対処し、安定した就労を継続するためのサポートを行います。
■スキルアップ支援
就職後も、業務に必要なスキルを継続的に向上させることは、職場での活躍と安定した就労に繋がります。
個々の能力やニーズに合わせて、必要なスキルを習得するためのサポートを行います。
就労継続支援B型と就労定着支援の違いを比較

就労継続支援B型と就労定着支援は、どちらも障害のある方の就労を支援するサービスですが、目的や対象者、支援内容が異なります。
比較項目 | 就労継続支援B型 | 就労定着支援 |
---|---|---|
支援の目的 | 働く練習と生活リズムの安定 | 職場で安定して働き続けるための支援 |
対象者 | 一般就労が難しい障害者や難病患者 | 一般就労をしている障害者・難病患者 |
雇用関係 | なし(非雇用型) | あり(企業と雇用契約済み) |
支援の期間 | 制限なし(長期的に利用可能) | 原則3年間 |
支援の内容 | 軽作業、生活支援、作業指導など | 面談、職場調整、生活支援など |
どちらのサービスを選べば良いの?

就労継続支援B型と就労定着支援のどちらのサービスが適しているかは、ご自身の状況や目標によって異なります。
ここでは、それぞれの支援がどんな人に向いているか、具体例とともにご紹介します。
就労継続支援B型が向いている人
- 働くことに対して強い不安がある
- 長期間働いておらず、生活リズムが乱れている
- 体力や集中力が続かない
- まずは短時間の作業からリハビリしたい
- 就職活動よりも心身の安定を優先したい
- 社会とつながりをもちたい
就労定着支援が向いている人
- すでに就職しているが不安を抱えている
- 職場の人間関係や環境になじめない
- 体調の変化に対応できず欠勤しがち
- 医療や支援機関との調整が難しい
- 長く仕事を続けていきたいという意思がある

B型事業所は「働く準備をしたい人」
就労定着支援は「就職後の不安を解消したい人」におすすめです。
上記を参考に自身の状況に合った支援を受けながら、自分らしい働き方を見つけていきましょう。
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B型からステップアップして就職したら、定着支援を受けられるの?
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答えはYESです。
実際には、以下のような流れが一般的です。
- 就労継続支援B型で生活リズム・体力や心身を整え、作業能力やスキルを身につける
↓
- A型事業所や就労移行支援を利用し、面接や履歴書作成などの就職活動を行う
↓
- 一般企業に就職
↓
- 6ヶ月経過後に、就労定着支援を申請して利用開始
つまり、B型事業所を「スタートライン」として段階的に支援を受けながら、無理なく就職・定着までたどり着ける仕組みが整っているのです。
参考(外部)リンク
就労定着支援ってどんなサービス?支援の内容や利用料、利用条件などを紹介
まとめ:自分に合った支援を見つける第一歩
就労継続支援B型と就労定着支援は、それぞれ異なるタイミングで支援を行う制度ですが、どちらも「働きたい」という気持ちを支えるための大切な支援制度です。
それぞれの違いを理解して、ご自身の状況や目標に合ったサービスを利用することで、よりスムーズで安定した就労生活を送ることができるでしょう。
参考リンク(外部リンク):就労継続支援B型事業所一覧 - 障がい者就労支援情報~全国版~

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