自分らしく輝く!身体障害の種類とB型事業所での活躍
身体に障害がある方の中には

「自分に合った働き方を見つけたい」
「無理のないペースで社会と関わりたい」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。
近年では、身体障害をお持ちの方でも、自分の能力を活かして社会参加できるための支援制度が充実してきています。
そんな方々にとって心強い支援の一つが、「就労継続支援B型事業所」の存在です。
この記事では、「身体障害の種類」についてわかりやすく解説しながら、就労継続支援B型事業所での支援内容や利用方法についてもご紹介します。
1. 身体障害とは?

身体障害とは、身体の一部に機能的な制限がある状態を指し、身体機能の障害によって日常生活や社会生活に支障をきたす状態を指します。
その種類は多岐にわたり、障害の程度も人それぞれです。
「身体障害者福祉法」に基づいて、身体障害者手帳の交付を受けた方が「身体障害者」と認定されます。

参考(外部)リンク
ここでは、主な身体障害の種類と、それぞれの特性について見ていきましょう。
2. 身体障害の主な種類

以下は、身体障害者福祉法(外部リンク)において定義されている主な身体障害の種類です。
① 肢体不自由
肢体不自由とは、手足の麻痺や機能障害など、運動機能に障害がある状態です。
主な障害
- 上肢障害
腕や手に問題がある場合を指し、腕の短縮や変形、手の機能不全などが含まれます。
- 下肢障害
足や脚に関する障害であり、歩行や立ち上がることが難しくなることがある(歩行補助具を使用する場合もあり)
- 脳性麻痺
脳の障害によって、運動機能や知能、言語機能などに障害が現れます。
- 脊髄損傷(せきずいそんしょう)
事故や病気によって脊髄が損傷され、身体の一部または全部が麻痺する状態です。
- 筋ジストロフィー
筋肉が徐々に弱っていく病気です。
② 視覚障害
視覚障害は、視力が著しく低下または失われた状態です。
視力に関連した障害は、日常生活での移動や情報処理に困難をもたらします。

主な障害
- 全盲
全く視力がない状態。
- 弱視(じゃくし)
視力の発達が妨げられ、メガネやコンタクトレンズで矯正しても十分な視力が得られない状態。
- 視野狭窄(しやきょうさく)
見える範囲(視野)が狭くなる状態。
③ 聴覚障害
聴覚障害は、音を聞く能力に影響を与える障害です。
軽度から重度の聴覚障害があり、コミュニケーションに支障をきたすことがあります。

主な障害
- 全聾(ぜんろう)
聴覚障害の中でも最も重い状態で、全く音が聞こえない状態
- 難聴
ある程度の聴力はあるものの、日常生活に支障をきたす状態。
- 聴覚過敏
音に対して過敏に反応してしまう状態。
④平衡機能障害(へいこうきのうしょうがい)
平衡機能障害(へいこうきのうしょうがい)とは、体のバランスを保つ平衡機能に異常が生じる状態を指します。
平衡機能は、内耳、視覚、固有感覚(筋肉や関節の感覚)など、さまざまな器官が連携して働いおり、これらの器官のいずれかに異常が生じると様々な症状が現れ、日常生活に支障をきたすことがあります。

主な障害
- めまい
回転性、浮動性、動揺性など
- ふらつき
歩行時や立位時に体が不安定になり、転倒しやすくなります。
- 耳鳴り・難聴
内耳の異常が原因の場合、耳鳴りや難聴を伴うことがあります。
- 眼振
眼球が不随意に動くことがあります。
⑤ 言語障害
言語障害とは、言葉を理解したり、話したり、読み書きしたりする能力に障害がある状態を指します。

主な障害
- 吃音(きつおん)
話す際に言葉が詰まってしまう。
- 構音障害
発音がうまくできない。
- 失語症
脳の障害によって、言葉の理解や発話が困難になる
⑥咀嚼(そしゃくきのう)機能障害
咀嚼機能障害とは、食べ物を噛み砕いて飲み込む「そしゃく」という行為に障害が生じる状態を指します。

主な障害
・食べ物を噛み砕きにくい
・食べ物を飲み込みにくい
・食事中にむせやすい
⑦ 内部障害(心臓、腎臓、肝臓、呼吸器など)
内部障害とは、心臓、腎臓、肝臓、呼吸器、膀胱・直腸、小腸、免疫機能といった体の内部機能に障害がある状態。
外見からは分かりにくいですが、日常生活や社会生活に様々な制限を受けることがあります。

主な障害
- 心臓機能障害
心臓の機能が低下し、全身に必要な血液を送ることが困難になる状態です。
症状:動悸、息切れ、胸痛、むくみなど。
- 腎臓機能障害
腎臓の機能が低下し、体内の老廃物や水分を排出することが困難になる状態です。
症状:むくみ、倦怠感、食欲不振、尿量の変化など。
- 肝臓機能障害
肝臓の機能が低下し、代謝や解毒などの機能が損なわれる状態です。
症状:倦怠感、黄疸、腹水、出血傾向など。
- 呼吸器機能障害
肺の機能が低下し、酸素と二酸化炭素の交換がうまくできなくなる状態です。
症状:息切れ、咳、痰、呼吸困難など。
- 膀胱・直腸機能障害
膀胱や直腸の機能が低下し、排泄のコントロールが困難になる状態です。
症状:頻尿、尿漏れ、便秘、便漏れなど。
- 小腸機能障害
小腸の機能が低下し、栄養の吸収がうまくできなくなる状態です。
症状:下痢、腹痛、体重減少、栄養不良など。
- 免疫機能障害
免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなる状態です。
症状:発熱、倦怠感、リンパ節の腫れ、繰り返す感染症など。
3.身体障害の原因

身体障害の発生原因は多岐にわたりますが、大きく分けると以下のようなものがあります。
主な原因
■先天性障害
生まれた時から存在する障害で、遺伝や胎内環境などが関係します。
■後天性障害
事故や病気、老化などにより、生活の中で発生する障害です。
先天的な場合もあれば、病気や事故など後天的な原因で生じることもあります。
4. 身体障害者が直面する就労の課題
身体障害のある方が就労を目指す際、以下のような壁にぶつかることがあります。

- 体力的な制限により、長時間の勤務が困難
- バリアフリー未対応の職場環境
- 障害への理解やサポート体制が不十分な職場
- 通勤手段が限られている
など、こうした課題に直面したとき、

「自分にできる仕事なんてあるのだろうか?」
と悩むことも少なくありません。
就労継続支援B型事業所は、そんな悩みを持つ方にとって、大きな希望となる存在です。
就労継続支援B型事業所を活用することで、自分の能力を活かして社会参加し、自信と生きがいを見つける道が開けてきます。
5. 就労継続支援B型事業所とは?

就労継続支援B型事業所(以下B型事業所)とは、障害者総合支援制度の一環として設けられた福祉サービスの一つで、障害や難病により一般企業での就労が困難な方々に対し、働く機会を提供する場です。
ここでは、利用者の体調やペースに合わせて、無理なく働ける環境が整えられています。
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【主な特徴】

- 雇用契約は結ばず、「工賃(こうちん)」という形で報酬が支払われる
- 自分のペースで働ける(週1回~でもOK)
- 体調や障害の状態に合わせた配慮がある
- 専門スタッフが常駐し、サポート体制が整っている
就労継続支援B型事業所を利用するための主な対象者の条件は、以下のとおりです。
【主な対象者】

●一般企業での就職が難しい方
精神障害、発達障害、知的障害、身体障害、難病等などの障害や病気をお持ちの方で、様々な理由で一般企業での就労が難しいと判断された方が対象となります。
及び以下のいずれかに該当すること
●就労経験があり、年齢や体力的な理由で一般就労が難しくなった方
●50歳以上または障害基礎年金1級を受給している方
●就労移行支援等でアセスメントを受けた方
【アセスメント】
対象者や家族にヒアリングをし、対象者の健康や生活状況について情報収集することを指し、今後のサポート方法を検討します。

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6.身体障害のある方がB型事業所を利用する6つのメリット

① 自分のペースで無理なく働ける
B型事業所では、週1回数時間からの利用も可能。体力や体調に応じて、徐々にステップアップできます。
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② バリアフリーな環境
車椅子利用やトイレ、移動の補助など、バリアフリー対応の施設が多く、安心して通所できます。
③ 支援スタッフによるサポート
食事やトイレの介助、移動支援などもあり、身体障害のある方でも安心して作業に取り組めます。

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④ 作業内容の多様性
多種多様な作業が提供されており、自分に合った作業が選べるのも魅力です。
作業内容 | 特徴 |
---|
シール貼り・袋詰め | 片手作業や細かい作業が苦手な方にも対応可 |
データ入力 | マウス・キーボード操作に特化、音声入力も対応可能な場合あり |
イラスト制作 | ペンタブ・iPad等での描画作業(障害に応じて工夫) |
軽作業(箱折り・紙の仕分け) | 車椅子使用でも作業台の高さなど工夫可能 |
SNS投稿・動画編集 | ITスキルを活かせるクリエイティブ系もあり |
内職作業 | 自分のペースで作業できる |
など
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⑤社会とのつながりを維持できる
就労を通じて、社会との接点を持ち、生活リズムを整え、自信を持つことができます。
人との交流を通して、孤独感を解消し、新たな人間関係を築くことも可能です。
⑥仲間と出会える
同じような境遇の人たちと交流することで、孤独感を解消し、励まし合えます。
仲間と協力して仕事に取り組むことで、チームワークや協調性を育むことができます。

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7.利用までの主な流れと必要な手続き

就労継続支援B型の利用を希望する場合、以下のような流れになります。
① 市区町村の福祉課に相談
まずは、お住まいの市区町村の福祉課や障害福祉窓口に相談しましょう。
障害のある方に対する相談支援について:厚生労働省(外部リンク)
↓
② サービス等利用計画の作成
相談支援専門員と面談し、「サービス等利用計画(計画相談)」を作成します。
↓
③ 受給者証の申請・発行
必要書類を提出し、「障害福祉サービス受給者証」の交付を受けます。
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↓
④ 事業所との面談・体験利用
希望するB型事業所に見学・体験し、利用可能か判断されます。
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まとめ:自分らしく働く第一歩を踏み出そう
身体に障害があっても、「自分らしく働くこと」は可能です。
B型事業所は、そんな思いを支えてくれる心強い味方!

「どんなサポートが必要なのか」
「どんな働き方がしたいのか」
じっくりと考え、自分に合ったB型事業所を見つけましょう。
そして、新たな挑戦への扉を開きましょう。
ぜひ一度、B型事業所の利用を検討してみてください。

参考リンク(外部リンク)
就労継続支援B型事業所一覧 - 障がい者就労支援情報~全国版~
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