【無理なく実践】就労継続支援B型で学ぶ身だしなみ|障がいや体調に合わせた整え方

就労継続支援B型では「ビジネスマナー」として『身だしなみ』を学びますが、障がいや難病などによっては、体調や特性の影響で毎日同じように整えることが難しいと感じる方もいます。

  • 『精神的に落ち込み、身支度まで手が回らない…』
  • 『感覚過敏で、スーツやYシャツの肌触りが苦痛…』
  • 『どこまでやれば良いか分からず、不安になる…』
  • 『疲れやすさで着替えに時間がかかったり、気分の波によって身支度が負担になる・・』

こんな風に、一人で悩んでいませんか?

この記事では、そんなあなたのための「無理なく実践できる身だしなみ」を分かりやすく解説します。

あなたの体調や特性に寄り添い、自分に合った方法を見つけるヒントをお届けしますので、ぜひあなたのペースで読み進めてみてください。

就労継続支援B型事業所とは?

就労継続支援B型事業所


就労継続支援B型(以下B型事業所)は、障害者総合支援法に基づく福祉サービスの一環として運営されています。

身体的または精神的な障害、難病により一般企業での雇用が難しい方に対して、働く場所や機会を提供する施設です。

これにより、利用者は自分の能力や体調に合わせて無理なく作業を行いながら、社会参加やスキルの向上を目指せます。

一般企業での雇用が難しい方に対し、「無理のない働き方」で社会参加やスキルアップを支援します。

雇用契約なしで働くことができ、自分のペースで作業が可能です。

📝 関連記事はこちらから

障害者総合支援法とは? 目的やサービス、2024年の改正までわかりやすく解説(参考文献:ジョブメドレー)

就労継続支援B型とは?制度の仕組みから利用方法まで分かりやすく解説

なぜ「身だしなみ」が大切なの?- あなたを守るための第一歩

クローゼットの前で服装をチェックしている男性のイラスト
自分に合った工夫を見つけることが大切です

まず、「なぜ仕事で身だしなみが大切なのか」という本質から考えてみましょう。

それは決して、あなたを縛るためのルールではありません。

「おしゃれ」と「身だしなみ」の違い - 目的は”相手への配慮”

この二つの言葉は、目的が全く違います。

  • おしゃれ「自分のため」の自己表現。自分が楽しむことが目的です。
  • 身だしなみ「相手のため」の配慮。「この人なら安心できる」と相手に感じてもらうことが目的です。

職場には支援員や同僚など様々な人がいます。

その人たちに不要な不安を与えず、円滑なコミュニケーションを築くための思いやり、それが「身だしなみ」です。

その配慮は、結果的にあなた自身が働きやすい環境を作ります。

第一印象がコミュニケーションをスムーズにする

人の第一印象は、話の内容よりも見た目などの視覚情報が大きく影響すると言われています。

これは、あなたの内面や言葉を、相手にまっすぐ受け取ってもらうための土台を整えるという意味です。

清潔感のある身だしなみは、相手に安心感を与え、「話を聞く準備」をしてもらうための第一歩なのです。

参考リンク(外部):身だしなみは誰のため?? | 東京の障害者就労移行支援事業所ジョブステーション

就労継続支援B型で身だしなみを学ぶ本当の意味

清潔感のある服装で笑顔で挨拶を交わす男女のイラスト
身だしなみは円滑なコミュニケーションの第一歩です

就労継続支援B型で身だしなみを学ぶことには、作業スキルを身につけること以外にも大切な意味があります。

無理なく続ける「小さな成功体験」

毎日完璧に身支度をするのは難しいかもしれません。

だからこそ、「今日は顔を洗えた」「髪をとかせた」といった、小さな一歩が価値ある「成功体験」になります。

鏡に映る少し整った自分を見ることで自己肯定感が育ち、次の挑戦への意欲に繋がるのです。

支援員はあなたの「味方」です

「この服装で大丈夫?」「体調が悪くてできない…」そんな時は、一人で抱え込まず、支援員に相談しましょう。

支援員はあなたの状況を理解し、一緒に考えてくれる味方です。身だしなみの相談は「報告・連絡・相談(報連相)」の良い練習にもなります。

【完璧じゃなくてOK】体調と特性に合わせた身だしなみチェックリスト

困ったときは、いつでも支援員に相談しましょう

 はじめに – 完璧を目指さなくて大丈夫です

 これからご紹介するリストを見て、「全部やらなきゃいけないの?」とプレッシャーに感じるかもしれません。

 でも、安心してください。

 100点満点を目指す必要はまったくないのです。

 大切なのは、「今日はこれだけやってみようかな」「これならできそう」と、今のあなたの心と体の状態に合わせて、できることを一つだけ見つけることです。

 体調が良い日も、そうでない日もあると思います。

その日の自分に合った、小さな一歩を踏み出すためのヒントとして、気楽な気持ちで眺めてみてください。

身だしなみの基本は、「清潔感」「機能性」「調和」の3つです。

これを意識して、具体的な項目を見ていきましょう。

髪・顔

  • 寝ぐせはついていないか?
  • フケやベタつきはないか?
  • 前髪が目にかかっていないか?
  • ひげはきれいに剃られているか?

【工夫のヒント】
・どうしても朝、髪を整えるのが難しい日は、清潔な帽子をかぶるのも一つの手です(事前に事業所のルールを確認しましょう)。
・洗顔だけでも、さっぱりして気持ちが切り替わることがあります。

におい・口元

  • 歯は磨いたか?
  • 口臭は気にならないか?
  • 体臭や汗のにおいは大丈夫か?
  • 香水や柔軟剤の香りが強すぎないか?

【工夫のヒント】
・香りに敏感な方(自分も周りも)は、無香料の制汗剤や洗剤を選ぶと安心です。
・食後にマウスウォッシュや歯磨きシートを使うだけでもスッキリします。

服装・手元

  • 服にシワや汚れはないか?
  • 毛玉やほつれはないか?
  • 爪は短く、清潔か?
  • 靴は汚れていないか?

【工夫のヒント】
・アイロンがけが難しいなら、シワになりにくい形状記憶シャツが便利です。
・感覚過敏の方は、支援員に相談し、肌触りの良い綿のポロシャツや襟付きのカットソーなどを検討しましょう。
・靴はウェットティッシュでさっと拭くだけでも印象は変わります。

参考リンク(外部):就労支援利用者向け!身だしなみチェックリストの活用法と職場定着のコツを解説 | コラム | 愛知県で就労支援なら刈谷市の認定NPO法人パンドラの会

よくある質問(FAQ)

Q&A

感覚過敏で、決まった服(スーツやYシャツなど)が着られません。どうすればいいですか?

まずは、そのことを支援員に正直に伝えることが最も大切です。我慢して着続けて体調を崩しては元も子もありません。肌触りの良い綿素材の服や、締め付けの少ない「オフィスカジュアル」など、代替案を一緒に探してもらいましょう。服のタグを切るだけでも楽になる場合があります。

体調が悪くて、どうしても身だしなみが整えられない時はどうすれば…?

絶対に無理はしないでください。心と体の健康が最優先です。「今日は体調が優れず、十分に身支度ができませんでした」と一言、支援員に伝えましょう。事前に連絡することで、相手も状況を理解してくれますし、あなた自身も罪悪感から解放されます。これも立派な「報連相」のスキルです。

経済的に、新しい服をそろえるのが難しいです。

まずはお持ちの服で「清潔感」を出すことを意識すれば十分です。洗濯や、簡単な汚れ落としを心がけるだけでも印象は大きく変わります。その上で、もし新しい服が必要な場合は、リサイクルショップや古着店を活用するのも良い方法です。

まとめ:あなたらしい一歩を応援しています

就労継続支援B型 喜ぶ利用者の男性と女性

今回は、障がいや体調に配慮した「無理のない身だしなみ」について解説しました。最後に、大切なポイントを振り返りましょう。

この記事のポイント

  • 身だしなみは「相手への配慮」であり、自分を守るツール。
    働きやすい環境を作るための第一歩です。
  • 完璧を目指さず、まずは「清潔感」を意識しよう。
    全部できなくても大丈夫。「今日は顔を洗う」など、一つできれば素晴らしいです。
  • 体調や特性に合わせて、自分にできる工夫を見つけることが大切。
    シワになりにくい服など、自分を楽にする方法を探しましょう。
  • 困ったときは一人で悩まず、支援員に相談しよう。
    あなたの味方であり、一緒に考えてくれる存在です。相談することも大切なスキルです。

身だしなみは、あなたを縛るルールではなく、自信を持って社会と関わるための心強い味方です。

この記事が、あなたが自分らしく無理なく、新しい一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

📝 参考リンク(外部)

京都市の就労継続支援B型事業所

就労継続支援B型事業所一覧 – 障がい者就労支援情報~全国版~

ふじのもり笑店のロゴマーク

京都市伏見区にお住まいの皆様へ。

就労継続支援B型事業所「ふじのもり笑店」は、「自分らしく働きたい」という気持ちを大切にする、あなたのための場所です。

就労継続支援の制度や特徴はもちろん、利用の対象となる方、そして利用にあたっての疑問など、皆様にとって役立つ情報を丁寧にご紹介しております。

「まずは少しずつ」「自分のペースで続けたい」

そんな思いをお持ちの京都市伏見区の皆様にも、安心して通っていただける温かい環境をご用意しています。利用者様一人ひとりの「やってみたい」を尊重し、それぞれのペースに合わせた働き方をサポートいたします。

対象となる方について

京都市伏見区にお住まいで、知的障害、精神障害、身体障害、発達障害などをお持ちの方で、一般企業での就労に不安がある方、または就労移行支援事業などを利用したが就労に結びつかなかった方などが対象となります。

対象となる方について

お仕事内容について

京都市伏見区の「ふじのもり笑店」では、利用者様の多様なニーズに合わせて、パソコンやスマートフォンを使った様々なお仕事をご用意しています。ご自身のスキルや興味に合わせて、無理なく取り組める作業がきっと見つかります。

お仕事内容のご紹介

在宅ワークも可能!

お仕事内容によっては、ご自宅にいながら働く「在宅ワーク」も可能です。

通所が難しい方でも、社会との繋がりを持ちながら、ご自身のペースで働くことができます。


※当事業所では内職の在宅は行っておりません。

「もしかしたら、自分にもできるかも!」

そう感じたら、まずはお気軽にお問い合わせください。

あなたが「自分らしく働ける」ためのサポートがここにあります。

安心できる環境で、新たな一歩を踏み出してみませんか?

就労継続支援B型事業所たきがわ笑店の利用者と支援員の女性

どんなことでもお気軽にご相談ください。

スタッフが一人ひとり丁寧に対応させていただきます。

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就労継続支援B型事業所 ふじのもり笑店(旧たきがわ笑店)

  • 住所:〒612-0028
     京都市伏見区深草飯食町839-14 ソフトウェーブビル3階
  • アクセス:京阪本線「藤森駅」西口から徒歩3分♪
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