【難病の方へ】就労継続支援B型で働く悩みを解決!対象者・仕事内容・在宅の可能性を徹底解説

「難病と診断されてから、働くことに大きな不安を感じている…」
「体調に波があって、毎日同じように働くのは難しい」
「病気のことを周りに理解してもらえるだろうか」
難病を抱えながら社会で働くことには、ご本人にしかわからない多くの悩みや葛藤が伴います。
将来への不安、社会からの孤立感、そして「働きたい」という気持ちと身体的な制約との間で、どうすれば良いのかわからなくなってしまう方も少なくありません。
もしあなたが今、そのような悩みを抱えているなら、「就労継続支援B型事業所(以下B型事業所)」という選択肢があることをご存知でしょうか。
この記事では、難病を抱える方が抱える就労の悩みに対し、B型事業所がどのように寄り添い、支えることができるのかを詳しく解説します。
B型事業所ってどんなところ?という基本から、どんな仕事があるのか、家でできる仕事はあるのか、そして自分に合った事業所の見つけ方まで、はじめの一歩をふみ出すための情報をまとめました。
この記事を読み終える頃には、「自分にもできる働き方があるかもしれない」という希望を持てるはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
就労継続支援B型事業所ってどんなところ?難病の方の新たな一歩を応援

まずはじめに、B型事業所がどのような場所なのかを理解しましょう。
B型事業所とは、障害や難病のある方が、雇用契約を結ばずに、比較的簡単な作業を自分の体調やペースに合わせて行いながら工賃(給料)を得られる福祉サービスです。
一番の特徴は、「雇用契約を結ばない」という点です。
これにより、一般就労のように週5日・フルタイムといった厳しい勤務形態に縛られることなく、例えば「週2日、1日3時間から」といったように、非常に柔軟な働き方が可能になります。
難病を抱える方にとって、この「柔軟性」は非常に大きなメリットです。
体調が良い日に通所し、つらい日は無理せず休むことができるため、治療と両立しながら社会とのつながりを持ち続け、働く喜びを感じることができます。
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難病でも利用できる?就労継続支援B型の対象者について

「B型事業所は気になるけど、自分は対象になるのだろうか?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
結論から言うと、難病の方も就労継続支援B型の対象となります。
障害者総合支援法に基づき、以下の条件に当てはまる方が対象です。
- 身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、または政令で定める難病(※)のある方で、以下のいずれかに該当する方
- 就労経験があるが、年齢や体力の面で一般企業での就労が困難になった方
- 就労移行支援事業などを利用したが、B型事業所の利用が適していると判断された方
- 上記のいずれにも該当しない方で、50歳に達している、または障害基礎年金1級を受給している方
(※)厚生労働省が定める「障害者総合支援法の対象となる疾病(難病等)」に該当する場合、障害者手帳をお持ちでなくても、医師の診断書や意見書などがあればサービスの対象となることがあります。
ご自身の病気が対象になるか分からない場合は、お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口や、相談支援事業所に問い合わせてみましょう。
難病の方が抱える「仕事の悩み」とB型事業所ができること

ここでは、難病の方が具体的に抱えがちな4つの悩みを取り上げ、B型事業所がどのようにその悩みに応えられるのかを解説します。
悩み①「体調に波があり、毎日通えるか不安」
難病の特性として、症状が安定している時期と悪化する時期を繰り返す「体調の波」があります。
このため、「毎日決まった時間に出勤する」という一般的な働き方に大きな壁を感じる方は少なくありません。
【B型事業所ができること】
B型事業所は、この「体調の波」に最大限配慮した働き方が可能です。
- 柔軟な通所スケジュール: 週1日、1日2~3時間といった短時間からの利用が可能な事業所がほとんどです。
まずは無理のない範囲から始め、体調を見ながら徐々に日数や時間を増やしていくことができます。 - 急な欠勤への理解: 体調が優れない日の当日欠勤についても、柔軟に対応してもらえます。
罪悪感を感じることなく、自分の体を最優先に考えることができます。 - 休憩の自由度: 作業中に疲れを感じたら、自分のタイミングで休憩を取ることが可能です。
事業所によっては休憩室や静養室が設けられている場合もあります。
悩み②「病気への理解が得られるか心配」
一般の職場では、難病に対する理解が十分でないことも多く、「怠けている」と誤解されたり、必要な配慮を申し出にくかったりするケースがあります。
【B型事業所ができること】
B型事業所は、障害や病気への理解がある専門スタッフが常駐する「福祉施設」です。
- 専門知識を持つ支援員: 社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を持つ支援員が、あなたの病状や特性を理解した上で、適切なサポートを提供します。
通院や服薬に関する相談もしやすい環境です。 - 個別支援計画の作成: 一人ひとりの状況に合わせて「個別支援計画」を作成します。
この計画の中で、体調面で配慮してほしいこと(例:重い物を持てない、長時間同じ姿勢でいられない等)を明確に伝え、共有することができます。 - 同じ境遇の仲間との出会い: 他の利用者さんも、何らかの障害や病気を抱えています。
お互いの状況を理解し、支え合える仲間と出会えることも、大きな心の支えになります。
悩み③「自分にできる仕事があるのだろうか」
体力や集中力の低下により、「自分にできる仕事なんてないのでは…」と自信を失ってしまうこともあります。
【B型事業所ができること】
B型事業所では、非常に多様な作業が用意されており、あなたの得意なことやその日の体調に合わせて仕事を選ぶことができます。
- 多様な作業内容: 座ってできる軽作業から、スキルが身につくPC作業まで、幅広い選択肢があります。
詳しくは次の章で解説しますが、きっと「これならできそう」と思える仕事が見つかるはずです。 - スキルアップの支援: 簡単な作業から始め、徐々にステップアップしていくことも可能です。
支援員が丁寧に仕事のやり方を教えてくれるので、未経験の作業でも安心して挑戦できます。
悩み④「在宅で仕事をすることは可能?」
特に感染症へのリスクが高い方や、外出自体が困難な方にとっては、在宅で働けるかどうかは非常に重要なポイントです。
【B型事業所ができること】
近年、在宅支援(テレワーク)に対応するB型事業所が増えています。
- 在宅での作業提供: PCを使ったデータ入力やWebサイトの記事作成、あるいは自宅に材料を送ってもらい行う軽作業(部品の組み立て、アクセサリー作りなど)を提供している事業所もあります。
直接事業所に問い合わせて確認しましょう。 - オンラインでのサポート: ビデオ通話やチャットツールを使って、支援員と定期的にコミュニケーションを取り、相談や進捗報告を行います。
これにより、在宅でも孤立することなく、支援を受けながら働くことができます。
※すべての事業所が在宅支援に対応しているわけではありません。
興味がある方は、「(地域名) B型事業所 在宅」などのキーワードで検索したり、直接事業所に問い合わせてみたりすることをおすすめします。
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どんな仕事があるの?難病の方でも無理なくできる作業内容の例

B型事業所の仕事は、事業所の特色によって様々です。
ここでは、多くの事業所で提供されている代表的な作業内容をいくつかご紹介します。
- 軽作業・内職系
- 内容:部品の組み立て、商品の検品・梱包、シール貼り、袋詰めなど。
- 特徴:座ってできる単純作業が多く、体力に自信がない方でも取り組みやすいです。
自分のペースでコツコツと進められます。
- PC作業・事務系
- 内容:データ入力、文字起こし、アンケート集計、簡単な資料作成、Webサイトの更新作業など。
- 特徴:PCスキルを活かしたり、新たに身につけたりすることができます。
在宅支援につながりやすい作業でもあります。
- 創作活動・ハンドメイド系
- 内容:アクセサリー、小物雑貨、焼き菓子、パンなどの製造・販売。
- 特徴:ものづくりが好きな方に向いています。自分の作ったものが商品として売れる喜びを感じることができます。
- 農作業・園芸系
- 内容:野菜やハーブの栽培、収穫、袋詰めなど。
- 特徴:自然の中で体を動かすことが好きな方におすすめです。
ただし、体力が必要な場合もあるため、作業内容は事前に確認が必要です。
- その他
- 事業所が運営するカフェや店舗での接客補助、清掃作業、eスポーツなど、ユニークな活動を行っている事業所も増えています。
見学や体験利用を通して、実際の作業内容や職場の雰囲気を確かめ、自分に合った仕事を見つけることが大切です。
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自分に合ったB型事業所の選び方|難病の方が確認すべきポイント
難病を抱える方が自分にぴったりのB型事業所を見つけるための、特に重要なチェックポイントを4つご紹介します。
1.通いやすさと柔軟性
- 自宅からの距離や交通手段は無理なく通える範囲か?
- 希望する日数や時間帯で利用できるか?
- 在宅支援の制度はあるか、またその条件は?
2.支援体制と病気への理解
- 支援スタッフは難病に対して理解や知識があるか?
- 体調不良時の対応(休憩、早退など)は柔軟か?
- 看護師や医療連携の体制は整っているか?(特に医療的ケアが必要な場合)
3.事業所の雰囲気と人間関係
- 見学した際の事業所の雰囲気は自分に合っているか?(活気がある、落ち着いているなど)
- 他の利用者さんやスタッフと気持ちよくコミュニケーションが取れそうか?
4.作業内容と工賃
- 興味を持てる、あるいは無理なく続けられそうな作業内容か?
- 工賃の平均額や支払い方法はどのようになっているか?
これらのポイントは、パンフレットやWebサイトだけでは分からないことも多いため、必ず見学や体験利用で直接確認することが何よりも大切です。
よくある質問(FAQ)
-
障害者手帳がなくても利用できますか?
-
はい、利用できる可能性があります。
厚生労働省が定める対象疾病に該当する場合、障害者手帳がなくても、医師の診断書や「自立支援医療受給者証」などによって、自治体の判断でサービスの対象となることがあります。
まずは窓口でご相談ください。
-
A型事業所や就労移行支援との違いは何ですか?
-
大きな違いは以下の通りです。- A型事業所:利用者と雇用契約を結び、最低賃金が保証される働き方です。
B型よりは勤務時間などの制約があります。 - 就労移行支援:一般企業への就職を目指すための訓練の場です。
利用期間は原則2年で、工賃は発生しないことが多いです。 - B型事業所:雇用契約を結ばず、体調に合わせて柔軟に働く場で、作業対価として工賃が支払われます。
- A型事業所:利用者と雇用契約を結び、最低賃金が保証される働き方です。
-
利用料金はかかりますか?
-
前年度の世帯所得に応じて自己負担額が設定されますが、約9割の方が無料で利用しています。
住民税非課税世帯の方は自己負担0円です
課税世帯の方でも、負担上限月額(9,300円~37,200円)が定められているため、それ以上を支払うことはありません。
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【まとめ】一人で悩まず、まずは相談から。あなたのペースで踏み出す新しい一歩

難病を抱えながら働くことへの悩みは、決して一人で抱え込む必要はありません。
就労継続支援B型事業所は、あなたの体調やペースを最優先に考え、無理なく社会とつながり、働く喜びを見つけるための大切な場所です。
柔軟な働き方、病気への深い理解、そして同じような仲間との出会いが、あなたの不安を和らげ、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれるはずです。
この記事を読んで少しでも興味が湧いたら、ぜひお住まいの地域の相談窓口や、気になる事業所に連絡してみてください。
見学に行くだけでも、きっと新しい発見があるはずです。
📝 参考リンク(外部)
就労継続支援B型事業所一覧 – 障がい者就労支援情報~全国版~

京都市伏見区にお住まいの皆様へ。
就労継続支援B型事業所「ふじのもり笑店」は、「自分らしく働きたい」という気持ちを大切にする、あなたのための場所です。
就労継続支援の制度や特徴はもちろん、利用の対象となる方、そして利用にあたっての疑問など、皆様にとって役立つ情報を丁寧にご紹介しております。
「まずは少しずつ」「自分のペースで続けたい」
そんな思いをお持ちの京都市伏見区の皆様にも、安心して通っていただける温かい環境をご用意しています。利用者様一人ひとりの「やってみたい」を尊重し、それぞれのペースに合わせた働き方をサポートいたします。
対象となる方について
京都市伏見区にお住まいで、知的障害、精神障害、身体障害、発達障害などをお持ちの方で、一般企業での就労に不安がある方、または就労移行支援事業などを利用したが就労に結びつかなかった方などが対象となります。
お仕事内容について
京都市伏見区の「ふじのもり笑店」では、利用者様の多様なニーズに合わせて、パソコンやスマートフォンを使った様々なお仕事をご用意しています。ご自身のスキルや興味に合わせて、無理なく取り組める作業がきっと見つかります。
在宅ワークも可能!
お仕事内容によっては、ご自宅にいながら働く「在宅ワーク」も可能です。
通所が難しい方でも、社会との繋がりを持ちながら、ご自身のペースで働くことができます。

※当事業所では内職の在宅は行っておりません。
「もしかしたら、自分にもできるかも!」
そう感じたら、まずはお気軽にお問い合わせください。
あなたが「自分らしく働ける」ためのサポートがここにあります。
安心できる環境で、新たな一歩を踏み出してみませんか?

どんなことでもお気軽にご相談ください。
スタッフが一人ひとり丁寧に対応させていただきます。


🏢事業所のご案内
就労継続支援B型事業所 ふじのもり笑店(旧たきがわ笑店)
- 住所:〒612-0028
京都市伏見区深草飯食町839-14 ソフトウェーブビル3階 - アクセス:京阪本線「藤森駅」西口から徒歩3分♪
※エレベーターで3階までどうぞ! - 電話:075-644-4815
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