【軽度身体障害でも自分らしく輝ける!】就労継続支援B型で働くという選択肢

「身体の不自由さから、働くことに不安を感じている…」
「自分にできる仕事があるのか、わからない…」
「社会の一員として活躍したいけど、自信がない…」
軽度の身体障害をお持ちの方の中には、このように「働きたい」という意欲を持ちながらも、体力的な不安や通勤の負担、職場環境への適応など、様々なハードルを感じている方がおられるのではないでしょうか。
社会に出たい!自分の力を試したい!そんな気持ちはあっても、身体の制限から諦めてしまう方も少なくありません。
近年、障害を持つ方々が自分らしく働きやすい社会をめざす取り組みが広がっています。
そんな方々にとって「就労継続支援B型事業所」は心強い選択肢の一つです。
この記事では、軽度の身体障害がある方でも安心して働ける就労継続支援B型事業所とは何か、どのようなサポートがあるのか、どんな仕事があるのかなど、実際の働き方やメリットを具体的にご紹介します。
就労継続支援B型事業所とは?

就労継続支援B型(以下B型事業所)は、障害者総合支援法に基づいて提供される福祉サービスの一つです。
障害や難病などで一般企業への就職が難しい方や、長時間の勤務が難しい方などが、事業所で軽作業やその他の業務を行いながら、社会とのつながりを持てる仕組みになっています。
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<主な特徴1:雇用契約を結ばない>
B型事業所の大きな特徴は、雇用契約を結ばないため、利用者の方は出勤日数や勤務時間を柔軟に調整しやすいという利点があります。
また、「週に数日」「午前中のみ」「短時間だけ」といった形での働き方が可能になります。
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<主な特徴2:工賃が支払われる>
B型事業所では雇用契約は結びませんが、作業に対して「工賃(こうちん)」と呼ばれる賃金が支払われます。(工賃の金額は事業所や作業内容、事業所の経営状況などによって大きく異なります)
工賃そのものよりも「社会とのつながりを持てる」「スキルや自信をつける」といった目的で利用する方もおられます。
※工賃の額や支払い方法については事業所に問い合わせましょう。

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軽度身体障害とは?

「軽度の身体障害」とは、身体系における障害の一部であり、一般的に日常生活においては難しさを感じることがあるものの、通常の生活が可能な状態を指します。
その種類や程度は様々です。
以下は代表的な例です。
軽度身体障害の具体例
- 歩行には支障があるが、杖を使えば自力で移動できる
- 車椅子は必要ないが、長距離の移動は負担が大きい
- 軽度の聴覚障害があり、補聴器があれば会話は問題ないが、長時間の騒音環境だと疲れやすい
- ある程度視力はあるが、暗い場所や細かな文字が読みにくい
など
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軽度身体障害者が抱える就労の課題

軽度身体障害者の方々が就労において直面する課題は、障害の種類や程度によって異なりますが、共通して見られる課題には以下のようなものがあります。
身体的な制限による作業の困難さ
- 手足の痺れや麻痺、関節の痛みなどにより、長時間作業が困難
- 細かい作業や力仕事が難しい
- 移動に支障がある
体力面への不安
- 長時間労働や立ち仕事が負担となる
- 疲労回復が遅く、体調管理が難しい
- 移動に制限がある(杖を使用している、疲れやすいなど)
精神面での負担
- 社会的な孤立感
- ストレスや将来への不安
- 自立へのプレッシャー
- 悩みを共有できる相手がいない
雇用主側の理解不足
- 障害に対する理解が不足し、雇用や仕事の調整に抵抗がある
- 障害がある方に対する偏見や差別がある
これらの悩みは、個々人の状況によって異なりますが、軽度身体障害の方々が安心して働くためには、能力を活かして社会参加できるよう、社会全体で理解と支援を深めていくことが重要です。
B型事業所が提供するサポート

B型事業所は、軽度身体障害者の方々が安心して働けるよう、様々なサポートを提供しています。
主なサポート
①身体的な制限への配慮
- 椅子や机の高さを調整できるなど、作業環境を一人ひとりに合わせてもらえる。
- 作業内容を身体状況に合わせて調整。
- 移動のサポート体制を整える。
②体力面への配慮
- 勤務時間や作業量を調整可能。
- 休憩時間や休憩場所の確保。
③精神的なサポート
- 個別相談を通して、不安や悩みを解消。
- 他の利用者の方との交流の場を提供。
- 就労へのモチベーション維持を支援。
軽度身体障害の方がB型事業所を利用するメリット

①自分のペースで無理なく働ける
身体障害を持つ方にとって、最も不安な点は「無理をして症状が悪化しないか」ということでしょう。
B型事業所であれば、週1日・数時間から始め、自分の体調に合わせて徐々に作業時間や日数を増やしていくことができます。
②身体状況に合わせた配慮とサポート
事業所では作業手順や職場環境、コミュニケーション方法などをスタッフが丁寧にサポートしてくれます。
こうした配慮の中で作業を重ねていくことによって、「働ける!」という自信がつき、自立につながる一歩を踏み出せるのです。
③社会参加の機会が得られる
障害のある方が引きこもりがちになると、社会との接点が少なくなり、孤立感や自己評価の低下を招きがちです。
B型事業所では、作業に取り組む中で、スタッフの方や他の利用者の方と自然に話す機会が生まれ、このようなつながりは、精神的な安定や社会適応力の向上にもつながります。

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④工賃による収入
B型事業所で得られる工賃は、高収入ではありませんが、月々の生活費を賄う一つの収入源となります。
また、工賃を得ることで「自分が社会の一員として何かに貢献している」という自己効力感を得やすくなります。
⑤将来の一般就労に向けたステップアップ
B型事業所は、一般就労を希望する方にとって、そのための準備期間となります。
働くための基礎体力や集中力、コミュニケーション能力、ビジネスマナーなどを、無理のない範囲で身につけていくことができます。
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⑥通勤の負担軽減(在宅ワークの可能性)
近年では、在宅での作業を取り入れているB型事業所も増えています。
通勤の負担を軽減しながら、自宅で自分のペースで働くことができる場合があります。
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⑦「できた!」という達成感が自信に繋がる
自分のペースで作業に取り組み、成果を出すことで、「できた!」という達成感を積み重ねることができます。
小さな成功体験の積み重ねが、自己肯定感を高め、社会参加への自信へと繋がります。

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「働く」ということは、経済的な自立だけでなく、社会とのつながりや自己肯定感の向上にも繋がる、とても大切な活動です。
B型事業所は、そうした「働きたい」という気持ちを大切にしながら、それぞれのペースで社会参加を目指せる場所なのです。
B型事業所で取り組める主な仕事

B型事業所では、利用者の方の特性や興味に応じて、さまざまな仕事を用意しています。
事業所によって種類や内容は異なりますが、以下のような仕事があります。
軽作業 シール貼り・箱詰め・袋詰めなど
これらの作業は、比較的単純な反復動作が多く、高度な体力や瞬発力を必要としません。
そのため、体力の維持に不安がある方や、疲れやすい方でも取り組みやすいでしょう。
事務作業・ データ入力など
事務作業やデータ入力は、基本的に座って行うため、身体的な負担が少ないです。
軽度身体障害をお持ちの方でも、在宅ワークを取り入れている事業所もあるため、通勤の負担を軽減しながら勤務する選択肢も検討できます。
手芸やクラフト作業
内職的な要素を含む手芸作業やハンドメイド製品を作る事業所も増えています。
刺繍や編み物、アクセサリー制作など、細かい作業が得意な方や手先の器用さを活かしたい方に向いています。
作品が商品として販売されるケースもあり、自分の作ったものが世に出て喜ばれる体験はやりがいにつながります。
IT関連
近年では、個人のスキルや能力を活かせるような、専門性の高い仕事も増えてきています。
例えば、パソコンスキルやデザインスキルを活かして、Webサイト制作やデザイン業務に従事するケースも見られます。
多くのIT関連作業は座って行うことができ、移動に制限のある方にとって身体的な負担が少ないです。
農作業や施設外就労
屋外での活動を好む方には、農作業や清掃業務などを行う事業所もあります。
農作業や施設外就労は、体力が必要となる場合もあるため、自身の身体状況に合わせて無理のない作業内容を選ぶことが重要です。
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B型事業所の選び方のポイント

B型事業所はそれぞれの事業所で特徴や雰囲気、サポート体制が大きく異なります。
自分に合った事業所を選ぶためには、以下のポイントに注目してみましょう。
①アクセスとバリアフリー
軽度身体障害の方でも、通勤経路が過度に負担になる場所は避けたいところです。
自宅から通いやすいかどうか、駅やバス停からの移動手段はあるか、車椅子や杖が必要な場合の段差やエレベーターの有無など、事前にしっかりチェックしましょう。
②作業内容の多様性
事業所によって提供される作業は様々です。
多くの選択肢がある事業所を選ぶことで、自身に合った無理なく続けやすい作業を見つけられ、飽きずに前向きに取り組むことができ、スキルアップにもつながりやすくなります。

③スタッフのサポート体制
障害者支援の知識や経験が豊富なスタッフが常駐しているか、個別面談や相談対応をしっかり行ってくれるかは重要です。
特に軽度身体障害の場合、一見すると健康に見えるために必要な配慮が後回しになってしまうケースもあります。
定期的な面談や体調管理のサポートが期待できる事業所は良いでしょう。
④事業所の雰囲気
事業所によっては、利用者同士が和気あいあいと話し合いながら作業するような環境もあれば、静かに集中して取り組む雰囲気を大切にするところもあります。
自分に合った環境を提供してくれる事業所かどうか見学や体験の際に確認すると安心です。
⑤工賃
工賃水準は事業所によって幅があります。
「作業を通じて多少でも家計の足しにしたい」
「工賃よりもスキルアップや社会参加が目的」など、人によって優先度が異なるため、事前に事業所に実際の工賃目安を確認しておくと良いでしょう。

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B型事業所の利用上の注意点

■無理をしない
ご自身の体の状態を常に意識し、少しでも「つらい」「しんどい」と感じたら無理せずに早めにスタッフの方に相談しましょう。
作業時間や内容の調整など、無理なく続けられるようサポートしてもらえます。
■定期的な振り返りと目標設定
B型事業所を利用する目的は、人によって異なります。
明確な目標を設定することで、モチベーションを維持しやすくなります。
また、定期的にスタッフとの面談を行い、作業の進捗や体調の変化を共有しながら、目標を見直すことも大切です。
■医療機関との連携
身体に障害がある方は、定期的な通院やリハビリが生活の中心となることもあります。
医療機関との連携をとりながら、無理のない、そして治療と両立できる作業環境を整えましょう。
■人間関係やコミュニケーション
他の利用者との付き合い方に不安を感じる方も少なくありません。
身体障害以外にも精神障害や知的障害を持つ方が利用している場合も多いため、コミュニケーションの仕方に戸惑うこともあるかもしれません。
適度な距離感を保ちながら、心地よい関係性を築いていきましょう。
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B型事業所の詳しいご利用の流れについてはこちらをご覧ください。
⇒【完全ガイド】就労継続支援B型の利用方法|必要書類・手続きの全ステップ
【まとめ】
B型事業所には、障がいがあっても、一人ひとりの「できること」「感じられること」、そして「自分らしく働く」その喜びがあります。
まずは前向きな気持ちで小さな一歩を踏み出すことが大切です。
まずは、お住まいの地域のB型事業所の見学や体験利用をしてみることをおすすめします。
きっと、新たな発見と希望につながるはずです。

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