知的障害のある方の「働く」を応援!就労継続支援B型ってどんなトコロ?


就労継続支援B型と聞くと、どのような場所を思い浮かべますか?

『障害のある方のための福祉サービス』というイメージはあっても、具体的にどんなことをする場所なのか、特に知的障害のある方にとってどんな意味を持つのか、詳しくご存じない方もいらっしゃるかもしれません。


特に、知的障害がある方との関わりはどんなものか、イメージが湧きにくいという声もよく聞きます。


そこで今回は、就労継続支援B型がいったいどんな仕組みで、知的障害のある方にとってどんな意味を持つのか、ご紹介します。

■ 就労継続支援B型って、どんなサービス?

考える女性

就労継続支援B型(以下B型事業所)は、障害や病気のため、すぐに一般企業で働くことが難しい方が、自分のペースで『働く』経験を積めるよう支援する、国の障害福祉サービスの一つです。


同じ「就労継続支援」にはA型とB型の2種類があるのですが、A型は事業所と雇用契約を結んで“給与”をもらうのに対し、B型は雇用契約を結ばずに“工賃”という形でお金を受け取るのが特徴です。

B型事業所のメリットとしては、作業時間や作業量が柔軟に調整できることが挙げられます。

体力や集中力、得意・不得意のレベルは人によって様々ですし、知的障害のある方の中には、慣れるまでに時間が必要な方もいます。

無理なく続けやすい環境で、社会とのつながりや「働く」経験を積み重ねられるのがB型の大きなポイントと言えるでしょう

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■ なぜ知的障害のある方にとってB型事業所が大切なの?

就労継続支援B型 考える男女

知的障害がある方と一口に言っても、その特性は本当に幅広く、同じ診断名でもできることや困りごと、サポートの必要度は人それぞれです。

一般企業で働くには、複雑な作業やコミュニケーション、臨機応変の対応などが求められ、「もう少しサポートがあれば続けられるのに…」というケースも少なくありません。

そんなときに頼りになるのが就労継続支援B型です。

「働きたいけれど、一般企業のペースに合わせるのはまだ難しい」「練習しながら少しずつ社会参加したい」という気持ちをサポートする場所として、多くの方が利用しています。
B型事業所での作業はゆっくり・ていねいに進めることができますし、専門スタッフがフォローしながら、自分の得意分野を伸ばしやすいよう環境を整えてくれます。

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■ 具体的にどんな作業をするの?

B型就労継続 軽作業

B型事業所と聞くと、「部品の袋詰め」や「内職のような単純作業」を思い浮かべる方もいるかもしれません。

確かに軽作業を中心に行っている事業所も多いですが、実は活動内容はとても幅広いんです。

たとえば、パン・菓子・お弁当の製造販売をしている施設では、パンの生地づくりから成形、焼き上げ、包装、販売までの工程をみんなで分担しています。
農作業が得意な人が多い事業所では、畑で野菜を育て、それを地元の直売所やイベントで販売することも。

一方で喫茶店の運営や清掃、リサイクルショップの手伝いなど、地域のニーズに合わせたさまざまな仕事に取り組むところもあります。

自分に合った工夫で取り組みやすい作業を見つけられるのは嬉しいですよね。

事業所によっては複数の作業を用意しており、「午前は畑、午後は袋詰め」「調子がいい日は接客にチャレンジ」なんていう選択肢もあるかもしれません。

毎日同じ作業をしてもOKですし、得意な作業だけを担当できる場合もあります。

ここは事業所や利用者さんの希望によるので、体験や見学をしてから選ぶのがおすすめです。

※作業内容は事業所によって異なります。詳細はお問い合わせください。

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■ 就労継続支援A型との違い:雇用契約と「工賃」

就労継続支援B型事業所 考える女性と男性

「就労継続支援A型」(以下A型事業所)それは、雇用契約が結ばれていることです。

A型事業所では、事業所が利用者を“社員”として雇っており、最低賃金以上のお給料がもらえます。

しかし、その分、シフトや勤務時間が制限されることもあります。

一方で、B型事業所は雇用契約がないため、好きな曜日や時間を選びやすいというメリットがあります。

このため、自分のペースで働くことができます。

知的障害のある方の中には、「早くA型事業所に移った方が良いのでは?」と焦る人もいるかもしれません。

しかし、作業の覚え方やスピード、体調の管理は人それぞれです。

ゆっくりと練習して自信をつけてからでないと、長続きしにくいこともあります。

将来的にA型事業所や一般就労を目指す場合でも、まずはB型事業所でマイペースに働き方を身につけるのも良い方法です。

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■ B型事業所を利用する4つのメリット

  1. 自信がつきやすい
    成功体験を積み重ねることは、知的障害がある方にとってとても大事です。
    B型事業所では、作業の難易度やスピードを調節しながら取り組むことができるので、無理なく達成感を得やすい環境が整っています。

  2. 人との関わりが生まれる
    自宅にこもりがちだった人でも、定期的に事業所に通うことで、スタッフやほかの利用者との会話が自然と増えます。
    さらに、作ったものを地域のイベントなどで販売すれば、地元の人と触れ合う機会も得られます。

  3. 生活リズムが安定しやすい
    朝起きて事業所に行くという行動だけでも、規則正しいリズムが作れます。
    毎日の習慣になることで、心身の健康に良い影響が出るだけでなく、将来一般就労に進む場合の練習にもなります。

  4. スタッフのサポートが充実
    知的障害のある方にとって、コミュニケーションや仕事のやり方に戸惑う場面はよくあります。
    そんなとき、B型事業所には支援員や職員がそばにいて、困りごとを相談しやすい環境があります。
    無理せず自分のペースで働けるように配慮してもらえるのは、大きな安心材料ですよね。


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■ 工賃や収入面ってどうなるの?

B型就労継続 お給料 工賃

B型事業所では雇用契約を結ばない分、もらえるお金は“工賃”という形です。

国の最低賃金の保証はありません。

実際、月々数千円~1万円台だったり、少し高い事業所でも2万~3万円程度というケースが多いようです。

工賃が生活費をカバーするのは難しく、障害年金や家族のサポートと併用する利用者さんも多いです。

「それじゃあB型を利用しても意味がない」と思う方もいるかもしれませんが、B型事業所の大きな役割は“経験の場”であり“社会参加のきっかけ”です。

工賃よりも「外の世界に出て、人と関わりながら働く」という体験そのものを大事に考えている利用者さんがたくさんいます。

もちろん事業所によっては、製品のクオリティを高めたり販路を拡大したりして、工賃アップに力を入れているところも増えているので、見学などでチェックしてみるのもおすすめです。

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就労継続支援B型で工賃アップを目指す!高い工賃を実現する方法と課題

■ 一人ひとりに合わせたステップアップ

B型就労継続 ステップアップ スキルアップ

わかりにくい作業手順については、絵や写真を使ってわかりやすく示したり、作業工程を細かい段階にわけて覚えてもらったりと、視覚的なアプローチを活用することも多いです。

例えば、パン作りにチャレンジするとして、最初は「生地を計量する係」からスタートし、慣れてきたら「こねる作業」に進む、さらに次の段階として「成形・トッピング」を任せる…といった流れです。

少しずつ慣れることで自分ができることが増え、モチベーションアップにもつながります。

働くことの楽しさを見つけて!B型事業所の新たなチャレンジ

就労継続支援b型事業所 利用者の男性と女性

B型事業所では、利用者さんが自分のペースで働くことができる環境づくりが進んでいます。
でも、いくつかの課題もあります。

たとえば、工賃(給料)が少ないために生活への不安があることや、支援する専門スタッフの数が足りないといった問題です。

さらに、地域とのつながりが弱い事業所では、外からのサポートや理解が届きにくく、利用者さんがどんなふうに働いているかが見えづらくなっています。

でも最近では、事業所がオリジナル商品を作って販売したり、SNSで活動を発信したりと、さまざまな工夫をして工賃アップを目指す動きが増えてきました。

また、企業や自治体、地域の人たちと連携して、新しい作業やイベントを始める事業所も出てきています。

こうした取り組みが広がっていけば、もっと多くの知的障害のある方が、自分らしい働き方や楽しさを見つけられる社会につながっていくはずです。

また、企業や自治体、地域の人たちと連携して、新しい作業やイベントを始める事業所も出てきています。


■まとめ

就労継続支援B型 ひらめく女性

工賃こそ最低賃金には届かないものの、経験や人とのつながりを得られる価値は大きいと感じる方がたくさんいます。

家から一歩外に出て、「できること」を少しずつ増やしていく過程で、自信や笑顔が広がっていくのがB型事業所の魅力です。


興味がある方は、ぜひ近所の事業所を見学してみてください。

実際に雰囲気を見て、スタッフに質問してみると、自分なりの働き方を発見するきっかけになるかもしれません。

自分に合った環境で、自分らしく一歩ずつ進んでいきましょう。

参考リンク(外部リンク)

就労継続支援B型事業所一覧 - 障がい者就労支援情報~全国版~

就労継続支援B型事業所喜ぶ男性と女性

京都市伏見区にお住まいの皆様へ。

就労継続支援B型事業所「たきがわ笑店」は、「自分らしく働きたい」という気持ちを大切にする、あなたのための場所です。

就労継続支援の制度や特徴はもちろん、利用の対象となる方、そして利用にあたっての疑問など、皆様にとって役立つ情報を丁寧にご紹介しております。

「まずは少しずつ」「自分のペースで続けたい」

そんな思いをお持ちの京都市伏見区の皆様にも、安心して通っていただける温かい環境をご用意しています。利用者様一人ひとりの「やってみたい」を尊重し、それぞれのペースに合わせた働き方をサポートいたします。

対象となる方について

京都市伏見区にお住まいで、知的障害、精神障害、身体障害、発達障害などをお持ちの方で、一般企業での就労に不安がある方、または就労移行支援事業などを利用したが就労に結びつかなかった方などが対象となります。

対象となる方について

お仕事内容について

京都市伏見区の「たきがわ笑店」では、利用者様の多様なニーズに合わせて、パソコンやスマートフォンを使った様々なお仕事をご用意しています。ご自身のスキルや興味に合わせて、無理なく取り組める作業がきっと見つかります。

お仕事内容のご紹介

在宅ワークも可能!

お仕事内容によっては、ご自宅にいながら働く「在宅ワーク」も可能です。

通所が難しい方でも、社会との繋がりを持ちながら、ご自身のペースで働くことができます。

就労継続支援B型事業所たきがわ笑店でパソコン作業をする利用者の女性


※当事業所では内職の在宅は行っておりません。

「もしかしたら、自分にもできるかも!」

そう感じたら、まずはお気軽にお問い合わせください。

「たきがわ笑店」には、あなたが「自分らしく働ける」ためのサポートがここにあります。

安心できる環境で、新たな一歩を踏み出してみませんか?

まずはお気軽にお問い合わせください。

就労継続支援B型事業所たきがわ笑店の利用者と支援員の女性
就労継続支援B型事業所たきがわ笑店 問い合わせボタン

就労継続支援B型事業所たきがわ笑店の支援員

事業所のご案内
  • 就労継続支援B型事業所 たきがわ笑店
  • 住所:〒612-0028
     京都市伏見区深草飯食町839-14 ソフトウェーブビル3階
  • アクセス:京阪本線「藤森駅」西口から徒歩3分♪
     ※エレベーターで3階までどうぞ!
  • 電話:075-644-4815
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